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大人になれなくて何が悪い！

シャーリーズ・セロン主演で贈る棘があるのに、なぜか温かい、感動のヒューマンドラマ。

ストーリー：メイビス・ゲイリー(シャーリーズ・セロン)、自称作家、実はゴーストライター。執筆中のヤングアダルト(少女向け)シリーズは人気が落ちて終了間近、新作の予定もない。30代にしてバツイチの恋人なし、唯一の理解者は愛犬のポラニアン、心の慰めはアルコール。何だかうまくいかない毎日に嫌気がさしたメイビスは、高校時代の元恋人のバティとヨリを戻して、かつての輝きを取り戻そうと考える。何年ぶりかで、突然故郷の小さな町に現れたメイビスは、大騒動を巻き起こすことに・・・。

出演：：シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、コレット・ウォルフ、J・K・シモンズ、メアリー・ベス・ハート

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　コメディーとは言い難いシビアな物語。でも名作かも・・・

どこの国も郷里を捨てて大都会で成功を夢見る者がいる。シャーリーズ・セロン演じるヒロインもそういうタイプの女性。ライターとしてそこそこの成功を手に入れたが，良き伴侶も居ないバツイチの孤独に苛まれる日々。そうだ、郷里には元カレが今もいる。薄っぺらな家庭の幸せに満足しているはずが無いのだからこのゴージャスな私が目の前に現れれば，必ず縒りが戻るはず。そんな身勝手な思い込みで行動する痛々しいヒロイン。そんな小さな小さなお話なのだけれど、アメリカの都市部と田舎との生活の違いという現実が透けて見えるのでなかなか良い映画だと思います。シャーリーズ・セロンの演技はリアリティーがあり素晴らしい!!

★★★★☆　あまりのイタさに目を背けたくなることも

40歳が迫ってきて、ティーン向けのラノベ連載も打ち切り、バツイチ独身、彼氏なしの主人公。自身がティーンの時はカースト上位で、人生はバラ色だったはずなのに、どうしてこうなった？？というところから物語は始まり、学生時代の彼氏(既婚子持ち)とヨリを戻しに行こう！と思い立ってしまうイタい人間なわけです。ここまでストレートにイタい奴はなかなかいないし、どこかぶっ飛んでて非現実的とさえ思えるけど、皆心の中では彼女と同じようなことを考えたりすることもあると思うんです。それ口に出して言っちゃう？と主人公のイタさに目を覆いながらも、でもわかる、わかるよ、うん、だけど・・・とモヤモヤ。映画「モンスター｣の時も凄まじかったですが、あんなにスタイルが良くて素材のいいシャーリーズ・セロンが、マスカラの滲んだくたびれた主人公をよく演じきってます。どんなに着飾ってもどこか不格好で、いびつなんです。そこが凄いなぁ女優だなぁと。レッドカーペットの彼女はあんなに華やかなのに、この映画のシャーリーズ・セロンは完全にオーラを封印していました。垂れた胸に不格好にヌーブラがくっついてるヌードを晒すその女優魂が素晴らしい。ただひとつだけ声を大にして言いたい。この映画のジャンルはコメディではない！コメディの気分で観始めると、気分をドン底に落とされます。淡々とした、大人向けの質の良いヒューマンドラマだと思います。そしてきっと男性より女性の方がより楽しめると思います。

作品の詳細