スリラー

ラストキング・オブ・スコットランド

アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞、人間の狂気に迫るサスペンス・スリラー!

1971年、ウガンダに実在し国民の熱狂的な支持を集めたイディ・アミン。しかし最高権力を得たその時から、次第に腐敗していく独裁者の変貌ぶりを、フォレスト・ウィテカーが熱演。大量虐殺や拷問といった実際の事件を基に、おぞましくも魅力にみちた独裁者の正体を、側近として仕えたスコットランドの青年医師の視点からスリリングに描いた衝撃の問題作。

ストーリー:スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、高い志を胸にウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来た。それはちょうど、軍事クーデターによってイディ・アミンが新大統領となった直後のことだった。ニコラスはアミンの演説を聞いて、そのカリスマ性に強く惹きつけられる。そして偶然にも、ケガをしたアミンを救ったことからアミンに気に入られ、彼の主治医に抜擢される。やがてアミンは主治医という以上の信頼をニコラスに寄せ、ニコラスもまたその期待に応えようとするのだが・・・。

出演:フォレスト・ウィテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン、サイモン・マクバーニー、デヴィッド・オイェロウォ、ジリアン・アンダーソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ハラハラドキドキ

映画としても、アミン大統領の人柄、政策を知るうえでも最高の一本です。中盤から終盤にかけてのハラハラドキドキ感の盛り上がりがたまらない、それとなんと言ってもアミン大統領を演じたフォレストの演技が素晴らしい。迫力、怖さ、カリスマ性、画面からあふれ出ています。最高の歴史エンターテイメント映画でした。

★★★★★ ウガンダの歴史に興味を持てる

まずはウガンダを独裁するアミンという人物。陽気で冗談を言うような魅力的なところもあるが猜疑心や警戒心の強い一面もある。疑り深い性格が猪突し実際に数十万人を虐殺してしまうこととなる。そしてアミンに魅入られ大統領専属の主治医となった青年ニコラス。冒険心、好奇心に旺盛で大統領下での優雅な暮らしに陶酔していく。アミンの妻と情事を犯し、アミンに狙われることとなる。若さゆえの最大の過ち。二人の人物の物語です。アミンが次第に猜疑心に苛まれていく様子や、ニコラスが徐々に追い詰められていく過程がうまく表現されていて映画の構成やテンポもよかったです。ウガンダの歴史を知らずに観ましたがわかりやすく作られてると思いました。映画を観ての感想は大人になりきれていないということ。これは二人の人物に共通することだと思います。独裁者には言うにも及びませんが、ニコラスに関してはどうして最悪の状況になるまでに気づき、そしてその間違った道からそれることができなかったのか。若さゆえ、また冒険心、好奇心の強さからなのか。ラストシーン(ニコラスの最悪の状況のシーン)は目が離せませんでした。かなり悲惨なシーンです。

★★★★☆ 独裁者の魅力と狂気

イディ・アミンを演じたフォレスト・ウィテカーに拍手です。誰もを惹きつける愛嬌のある男が、権力を持つうちに、猜疑心と孤独感に苛まれ、次第に狂っていく過程が良く表れています。

★★★☆☆ 人間の脆さと恐さ

冷静に考えれば、クーデターで政権についた軍人を信頼できるとは考えないでしょう。若さ故の好奇心や独裁者に特有のカリスマ性があったとしても、自ら近づいて狂気に巻き込まれてしまうのは、ある意味でニコラスの自業自得。しかし、彼が常識でみればおかしな行動をとってしまったのは、知らず知らずの間に、権力の魅力にとりつかれてしまっていたからだと思います。そうして、周りが見えなくなってしまった。医者としての正義感などは、部分的に働いているものの大局で判断できない。やがて、自分が狂気に加担していることに気づいたときには動き出した歯車は止められない。普通の一人の人間が、悲劇を支える一部となってしまう歴史のいろいろな場面でみられる人間の脆さと恐さを感じました。

作品の詳細

作品名:ラストキング・オブ・スコットランド
原作名:The Last King of Scotland
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:ジェレミー・ブルック、ピーター・モーガン
原作:ジャイルズ・フォーデン『スコットランドの黒い王様』
公開:アメリカ 2006年9月27日、日本 2007年3月10日
上映時間:121分
制作国:イギリス
製作費:600万ドル
興行収入:4800万ドル
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