ニューヨーク社交界の厳しい掟は、禁じられた二人の関係を決して許さなかった・・・
1870年代、ニューヨーク。社交界の若き紳士ニューランド(ダニエル・デイ=ルイス)は、名家の令嬢メイ(ウィノナ・ライダー)と婚約を交わし、洋々たる将来を築こうとしていた。そんな矢先、メイの従姉妹で夫から逃れてヨーロッパから帰国した伯爵夫人エレン(ミシェル・ファイファー)が彼の前に姿を現す。しきたりを重んじる上流社会の人々は彼女の奔放な行動に批判的だが、ニューランドは婚約者メイにはない彼女の新鮮な魅力に心を揺さぶられる。やがて、二人は密やかな恋に激しく身を焦がし、互いの存在こそが人生のすべてだと確信する。しかし、社交界の厳しい掟はこの禁じられた関係を決して許さなかった・・・。
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ミシェル・ファイファー、ウィノナ・ライダー、ジェラルディン・チャップリン、マイケル・ガフ、リチャード・E・グラント、ロバート・ショーン・レナード
★★★★★ 美術的な面も美しい作品
19世紀のNY社交界が舞台でアカデミー賞受賞の衣装、美術、調度品が大変美しい作品。晩餐会のお料理や食器を俯瞰で撮影したり時代考証に基づいた徹底的な本物感。室内装飾と人物との色彩の調和もまた素晴らしい。
★★★★★ 伝統と形式と自由
大学時代に大好きな作品で、久しぶりに再見しました。オペラにはじまり、ワルツ、絵画、本、草花、海、犬、と芸術作品とそのモチーフが随所にちりばめられている作品。そしてこの映画自体が素晴しい芸術だなと感じました。はじめて鑑賞したとき、美しさにむせかえってしまうほど感激したこの作品ですが、年月を経て観ても、異なる感動があります。
★★★★☆ very beautiful and atractive film
1870年代のニュー・ヨーク社交界を舞台に繰り広げられる男女の関係を描いた美しい作品です。オペラ劇場や舞踏会のシーンでのバッスル・スタイルのドレスや扇、手袋などのあしらいのエレガントな点は、近来稀れなる優れた出来映えです。そして、当時のアメリカ人の食卓に出たとは思えない洒落た彩り豊かな料理の数々も、本作品の見どころと言ってよいでしょう。ただしかし、せっかく英国から独立した新興国家でありながら、ヴィクトリア朝風の息詰まるような偽善的道徳観に縛られている人々の姿は一抹の哀れさをさえ感じさせますね。いくら裕福で、いくら着飾ってみても、たんなる対面だけを重んずる俗物根性が跋扈する社会というのは実に悲惨な世界だという印象を深くいだきました。
作品の詳細
作品名:エイジ・オブ・イノセンス |
原作名:The Age of Innocence |
監督:マーティン・スコセッシ |
脚本:マーティン・スコセッシ、ジェイ・コックス |
原作:イーディス・ウォートン『エイジ・オブ・イノセンス』 |
公開:アメリカ 1993年9月17日、日本 1994年1月22日 |
上映時間:139分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3400万ドル |
興行収入:3200万ドル |
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