ドラマ

モ’・ベター・ブルース

才能はあるが自己中心的なジャズトランペッター・ブリークと、周囲の人々が織り成す人間模様を描く

ストーリー:ブリーク・ギリアム(デンゼル・ワシントン)は、人気上昇中のジャズ・トランペッター。彼は幼いころから教育熱心な母親にトランペットを与えられ、辛い練習の末にいつしかプロのトランペッターに成長していた。しかし、彼は才能には恵まれているが、音楽に熱中しすぎる余り、いつも自己中心的な考え方しかできず、音楽以外のものをすべて二の次にしてしまうような人間であった・・・。

出演:デンゼル・ワシントン、スパイク・リー、ウェズリー・スナイプス、ジャンカルロ・エスポジート、ロビン・ハリス、ビル・ナン、ジョン・タトゥーロ、ニコラス・タトゥーロ、サミュエル・L・ジャクソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★  買って良かった!!!

大大大ファンの若きデンゼルワシントンが主人公なので即購入。若いのに貫禄溢れるトランペットのシーンやラブシーンや仲間とのセッションがどれもいい場面でした。普段は怖いアクション映画に主演していますが、ジャズという音楽の中でも難しいジャンルを彼は演じているのでやっぱりデンゼルワシントンは私の中でトップです!!!

★★★★★  Jazzへの敬意に溢れた名作。

Spike Lee監督のことを知ったのはもうずいぶん前になる。30年以上経つ。当時配給会社にいた友人から面白い監督がいると知らされ、彼女が担当した配給作品の試写会のチケットをもらって観に行った。その作品の名は、”She’s Gotta Have It”。全編はモノクローム。だのに主人公の彼女の夢のシーンは、カラーという斬新な演出に心を奪われた。彼女の言う通り、凄い監督が現れたと思った。加えて彼が黒人であることをその時初めて知った。以来、彼の作品には注目していたが、そんな時に発表されたのが本作品だった。一も二もなく劇場に観に行った。主演はデンゼル・ワシントン。新進気鋭の若手として注目を集めていた。JAZZを取り巻く状況を含めて、Spike Lee監督のJAZZに対する敬意に溢れた名作だと思った。DVDを手に入れ、改めて観てみると、彼のかなりの思い入れに改めて気づいた。数多いが、その代表的なひとつ。僕はチャールズ・ミンガスの大ファンなのだが、彼は自伝を著しているが、そのタイトルは」”BENEATH THE UNDERDOG”という。それが映画の中に登場するナイトクラブの名前だったりする。きっと彼はミンガスの反骨精神も受け継いでいるのだと確信した。JAZZが生まれた国なのに、今JAZZが置かれた状況は厳しい。が、この映画を観ると、自分たちを表現するのにJAZZが一番なのだと信じて疑わなかった若き黒人ジャズミュージシャンの熱気、そして挫折そして再生を感じるのにこれ以上の作品はないと、今でも思っているのはきっと僕だけではないだろう、そう思っている。語り継がれる価値のある名作である。

作品の詳細

作品名:モ’・ベター・ブルース
原作名:Mo’ Better Blues
監督:スパイク・リー
脚本:スパイク・リー
公開:アメリカ 1990年8月3日、日本 1991年2月15日
上映時間:129分
制作国:アメリカ
製作費:1000万ドル
興行収入:1600万ドル
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