ドラマ

ガタカ

近未来を予言するスタイリッシュ・SFサスペンス

『シモーヌ』のアンドリュー・ニコル監督が贈るSFサスペンス。主演は『とレーニング・デイ』のイーサン・ホーク、恋人のアイリーンを『キル・ビル』のユマ・サーマンが熱演しているほか、コールド・マウンテンのジュード・ロウのクールな美青年ぶりに注目。

ストーリー:DNA操作で生まれた”適正者”だけが優遇される近未来。自然出産で生まれ、劣性遺伝子を持つ人間は”不適正者”として差別されていた。そんな不適正者の一人ビンセントは宇宙飛行士になる夢を抱いて家族のもとを飛び出し、優秀な遺伝子を持ちながら事故で下半身が不自由となった若者ジェロームと出会う・・・。

出演:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ、ローレン・ディーン、トニー・シャルーブ、ブレア・アンダーウッド、アーネスト・ボーグナイン、イライアス・コティーズ、マーヤ・ルドルフ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 脚本よし、映像よし、役者よし、音楽よし!!!

20年前に制作された作品とのことだが、全く古さを感じさせないことに驚かされた。むしろ、「遺伝子操作」が現実味を帯びている現在、非常にタイムリーな内容の作品だと感じた。「しあわせの絵の具」で粗野で無学で無口な主人公の夫を演じていたイーサン・ホークだが、この作品では非常にクリーンでクレバーな印象。屈折したエリート役のジュード・ロウの目の演技(他人への侮蔑と絶望、そしてかすかなプライド)に驚かされた。まるで人造人間のような印象を受けるほどのウマ・サーマンの硬質な美しさも特筆もの。

★★★★★ 久しぶりに見たけどサイコー!

20年近く前に見たのですが、なんとなくしか内容を覚えていなっかったので、もう一度、拝見しました。当時はSFの一つとして、おしゃれな映画を見たなぁ!という印象でした。20年近くたって再び見てみたら、今の時代がこの映画の様に半分くらいは現実がなってきている気がしてなりませんでした。科学が絶対的に支配する時代の愛とはなにか考えさせられました。子供を妊娠することが父親と母親の愛の結晶というのはこの映画の中では古いことなので、遺伝子操作をして優秀な子供を作ることは悪いとこではないと思います。それも子供へ苦労をさせたくない愛かもしれません。しかし、障害児が生まれても大切に育てることも愛ですね。面白かったのは、科学で運命は操れないという台詞。運命はなにが司っているのでしょうか・・・SFの無機質でおしゃれな映像美とサスペンスのハラハラドキドキが両方楽しめました。

★★★★★ 奇跡の結晶ともいうべき最高のヒューマン・ドラマ

肌の色ではなく遺伝子の優劣によって差別される近未来社会が舞台の近未来サスペンス!と一般的には紹介されることが多い作品ですが、サスペンスというカテゴライズはこの作品の本質を表していません。これは、ある若者が叶わぬ夢に向かって努力する姿を描いたヒューマンドラマです。私が人生で1本だけ選べと言われたら迷わずこの映画を選ぶ、それくらい素晴らしい作品です。最も素晴らしいのはストーリーですが、それについて触れるとネタバレになるのでここではあえて触れずにおきます。映像がとにかくスタイリッシュで、凝っていて、日本でも人気のあるフランク・ロイド・ライトの建築が出てきます。音楽も映画音楽家としては私が当代随一と考えるマイケル・ナイマンが担当していて、美しくももの悲しいテーマ曲は必聴です。本・画・曲、すべてが繊細で美しい結晶として奇跡的に形を成した、そんな作品です。若者特有のひたむきさと、触れると壊れそうな危うさを持った稀有な作品です。嘘は言いません。とにかくご覧ください。夢に向かって頑張っている人、自信をなくして落ち込んでいる人、そのどちらにもオススメできる作品です。

作品の詳細

作品名:ガタカ
原作名:Gattaca
監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
公開:アメリカ 1997年10月24日、日本 1998年5月2日
上映時間:106分
制作国:アメリカ
製作費:3600万ドル
興行収入:1200万ドル
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