三島由紀夫文学が醸し出す官能と心の葛藤を描く寓話
ストーリー:イギリスの小さな港町、未亡人である母アン(サラ・マイルズ) と二人で暮らす13歳の少年ジョナサンはある日、町に入港した巨大な外洋船を見学に向かう。そこでジョナサンは乗組員のジム・キャメロン(クリス・クリストファーソン)に会い彼に憧れを抱くようになる。そしてアンもまたジムへ男女としての特別な感情を寄せることになる。3人で会う事を繰り返す中、ある夜、ジョナサンは部屋の小さな穴から母親とジムとの情事を覗き見てしまう。ジムに対するジョナサンの気持ちは憧れから憎しみと怒りに変わり始める・・・。
出演:サラ・マイルズ、クリス・クリストファーソン、ジョナサン・カーン、マーゴ・カニンガム、スティーヴン・ブラック、ピーター・グラハム
★★★★★ 栄光の味は苦い
三島文学が外国で映画化に成功するとは皮肉な現象ですが装飾的で美々しい三島の作品は、日本映画より外国映画の方が相性が良いのかもしれませんね。意表を突いて音楽なしの海の描写から始まる冒頭から 文学的ムードよろしく、監督の三島文学に対する理解の深さと敬愛を 感じます。原作では観念的な要素の強い少年たちの行動は、 映画で実際に少年が演じると、生々しく特に物語の核になる思想を持つ首領の少年には 少し違和感を感じました。しかし、映像や音楽が美しく、イギリスの港町を舞台にしたことは美しい風景が魅力的でムードよく成功していると思います。ラストを遠景で描いたことも、節度があり、原作の良さを失わずにおこうという監督の良心を 感じました。
★★★★☆ 原作は、割腹自決をした三島由紀夫の短編小説
茫漠たる海を漂う青年、子連れの未亡人、田舎町、海の生活に倦怠を覚え、陸での生活にオアシスを見つけたい純粋な海の青年に子どもたちが死を持って迫る。人間の成熟、義務、責任、つまらない日常、ピュアな悪意、映像も美しく大人向きの映画である。
作品の詳細
| 作品名:午後の曳航 |
| 原作名:The Sailor Who Fell from Grace with the Sea |
| 監督:ルイス・ジョン・カリーノ |
| 脚本:ルイス・ジョン・カリーノ |
| 原作:三島由紀夫 |
| 公開:1976年4月5日 |
| 上映時間:105分 |
| 制作国:イギリス |
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