ラブ・ロマンス

三つの恋の物語

絢爛華麗極まりない人々によって奏でられる三人の痛ましく、また美しい恋

第1章「嫉妬深い恋人」
ストーリー:豪華客船上で、舞台監督カウトレイ(ジェームズ・メイソン)の脳裏に、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」の旋律と共に悲しい思い出がよみがえってきた。舞台稽古中に突然倒れたバレリーナ、ポーラ(モイラ・シアラー)は心臓が弱く、医師に練習を止められていた。しかし、彼女の踊りにカウトレイは魅せられ、指導を始めるが・・・。

第2章「マドモワゼル」
ストーリー:マドモワゼルと呼ばれる娘(L・キャロン)は、外交官の息子トミーの家庭教師である。ある夜フランス語の学習にうんざりしたトミーは屋敷を抜け出し、魔女と呼ばれているペニコット老婦人(エセル・バリモア)に会いに行き、もう勉強しないでいい大人にしてほしいと頼む。青年になったトミー(ファーリー・グレンジャー)は公園でマドモワゼルに会い、恋に落ちてしまう。

第3章「均衡」
ストーリー:パリで身投げをした女性を救った自転車修理工のピエール(カーク・ダグラス)は、病院にその女性ニーナ(ピア・アンジェリ)を何度も見舞う。ニーナがスキー・ジャンプの経験のあることを知ったピエールは、自分の住所を書いたメモを渡し、退院したニーナが尋ねてくるのを待つ。ピエールは元曲芸師で、ニーナを空中ぶらんこのパートナーに誘おうと考えていた。

出演:ジェームズ・メイソン、モイラ・シアラー、レスリー・キャロン、ファーリー・グレンジャー、カーク・ダグラス、ピア・アンジェリ、エセル・バリモア、ザ・ザ・ガボール、アグネス・ムーアヘッド、リチャード・アンダーソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 完成度の高いオムニバス

ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」は「ある日どこかで」でも使われましたが、映画と相性のいいクラシック。第一話で印象的に使われている。バレエダンサーのモイラ・シアラーの気品のあるダンスは、シド・チャリシーとはまた違って、優雅で見とれてしまう。第二話のレスリー・キャロンもすごく美しい。ファンタジーの小品だけれども印象深い。そして第三話のカーク・ダグラスとピア・アンジェリの「空中ぶらんこ」。これがまた前半と後半で全然違う話に展開が変わって、伏線も巧く回収されて、短編なのに非常に見ごたえがある作品になっている。

作品の詳細

作品名:三つの恋の物語
原作名:The Story of Three Loves
監督:ゴットフリード・ラインハルト、ヴィンセント・ミネリ
脚本:ジョン・コリアー、ジャン・ラスティグ、ジョージ・フローシェル
公開:1953年3月26日
上映時間:122分
制作国:アメリカ
製作費:240万ドル
興行収入:310万ドル
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