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ほろ苦いホームコメディの秀作

ストーリー：デパートに勤務するサム(ゲイリー・クーパー)は、度を超したお人好しで、妻と子供2人と義弟の5人暮らしだった。借家住まいから抜け出してマイホームを持つのが妻の夢なのだが、サムは隣人に金を貸したり、強盗に遭ったりで思うにまかせない。万策尽きた彼は意外な行動をとるのだった・・・。

出演：ゲイリー・クーパー、アン・シェリダン、エドマンド・ロウ、マット・ムーア、ルース・ローマン、レイ・コリンズ、ジョーン・ロリング

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　グッドなグッド・サム

ゲーリー・クーパーという役者は、いろんな役をそつなくこなす器用なタイプの役者ではない。むしろ、信念を持った、物事に誠実であろうとする人物を好んで演じたように思う。「ボージェスト」から、晩年の「真昼の決闘」、「悪の花園」、「コルドラへの道」、「西部の人」など、ほとんど一貫してそうしたヒーローを演じている。こうしたアクション映画の場合は、クーパーの持ち味である信念や誠実さが、力強く前面に出され感動を呼ぶのだが、同じものが、平凡な日常を描いた映画の場合では、どうなるのだろうか？　そこがこの映画の大きな見どころになっている。信念や誠実さが空回りして、まわりから浮き出してしまい、妻との関係までぎくしゃくしてしまう。しまいには、マイホームの資金までを盗まれて、やけすら起こす。まるでダメ男のような主人公だが、憎めない。いや、ある意味で密かに尊敬すら覚える。少々お節介ではあるが、なんてすばらしいヒーローなんだろう、と思えてしまう。うちの隣にこんな人がいてくれたら・・・そう思えてくると、完全にこの映画の虜になった証拠でしょう。今どきはやらないが、掛け値なしのGood Sam に会いたい人に、是非おすすめ。

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