ラブ・コメディ

ピグマリオン

ギリシア伝説のピグマリオン王の物語を脚色し女性の自立を描いたシンデレラストーリー『マイ・フェア・レディ』の原型となった永遠の名作

ストーリー:王は音声学者ヒギンズ教授(レスリー・ハワード)に、人形は花売り娘イライザ(ウェンディ・ヒラー)に、そして舞台は天界からロンドンに変わる。ヒギンズは下層の訛を聞き分ける名人で、その晩もイライザの丸出しのコクニーに聞き惚れてはメモを取っていた。それがちょっとした騒ぎになって仲裁に入ったピカリング大佐こそ、彼が会いたく思っていた、やはり言語学の権威。早速、大佐と意気投合した教授は、自分ならこの貧相な下町娘を半年でレディに生まれ変わらせてみせると軽口を叩く。これを真に受けたイライザは教授宅に強引に押しかけ、そこで猛特訓を受け、手始めに教授の母のお茶会に列席してみるが、言葉使いはよくなっても話の内容たるや・・・。すっかりしょげかえるイライザを叱咤した教授は、来たるトランシルヴァニア大使のレセプションに向けて、彼女を再度鍛え直すことに・・・。

出演:レスリー・ハワード、ウェンディ・ヒラー、メアリー・ローア、ウィルフリッド・ローソン、スコット・サンダーランド、ジーン・キャデル、デヴィッド・トゥリー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 想像以上に画質が良い。しかも『マイ・フェア・レディ』とほとんど同じ

『ピグマリオン』が『マイ・フェア・レディ』の原作であることは有名だが一度も見たことはなかった。年代も古いので当初見るに耐えないのではと思っていたが、予想外に綺麗なので驚いた。しかも、『マイ・フェア・レディ』と90%以上同じストーリー・場面展開なのでこれにも驚いた。原作の戯曲は結末が異なるという噂だが読んだことがないので分からないが、映画のピグマリオンの場面がほとんどそのまま『マイ・フェア・レディ』で生かされているということはよほど原作の戯曲が優れて面白かったのだろうと想像する。『風と共に去りぬ』のアシュレ役のレスリー・ハワードがとても良い。イライザはヘプバーンのを知ってしまうとやはり物足りないが全体としてはとても楽しめる作品になっている。

★★★★☆ 偏屈すぎる教授

主人公の教授が偏屈すぎて最後までハラハラさせられっぱなしです。辛抱強いヒロインとお節介すぎる周りの人たちに助けられて偏屈なままなんとかハッピーエンドになりましたが、実際にはそうはうまくはいきません。何が言いたいかというと、相手のことが好きだと気がついたら、ちゃんと好きだというべきということですね。

作品の詳細

作品名:ピグマリオン
原作名:Pygmalion
監督:アンソニー・アスキス、レスリー・ハワード
脚本:ジョージ・バーナード・ショー
公開:イギリス 1938年10月6日
上映時間:96分
制作国:イギリス
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