ホラー

死体を売る男

怪奇の王者カーロフVSルゴシ、若き日の巨匠ワイズ監督が挑む究極のホラー

墓場を暴いて死体を掘り起こし、新鮮な肉体が必要になれば若い女を殺害、医学校の解剖材料に売りつけるビジネスに、快楽と生きがいを覚える冷酷非情な死体屋。「フランケンシュタイン」のモンスター役者ボリス・カーロフが鬼気迫るグロテスク演技の頂点を見せ、ドラキュラ役者ベラ・ルゴシと対決したRKOホラーの頂点。「ジキル博士とハイド氏」を創造したロバート・スティーブンソンの小説より、「ウェスト・サイド物語」のロバート・ワイズが監督、若き日の出世作となった。怪奇な光と陰湿な黒い影がうごめき、究極のモノクロ映像を追求する。

出演:ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ、ヘンリー・ダニエル、エディス・アトウォーター、ラッセル・ウェイド、リタ・コーデイ、シャリン・モフェット、ドナ・リー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 雰囲気、演出、演技とも一級の古典ホラー

低予算で効果的なホラー映画を数多く製作したヴァル・リュートンによる作品です。後にRKO社のオーナーとなる大富豪ハワード・ヒューズとうまが合わず、同社を去っていったリュートンですが、もし彼がメジャースタジオに残り続けていたら、アメリカ映画史がかわったといわれるぐらい画期的な試みをしたそうです。この『死体を売る男』もご他聞にもれず素晴らしい。監督を担当したのはロバート・ワイズですが、『ウエストサイド物語』や『サウンド・オブ・ミュージック』で名高い人なので、「えぇっ、こんな映画も撮っていたの?」と思われがち。しかし、ワイズの真価はこうした雰囲気のある低予算作品で大いに発揮されたのだと個人的には思っています。『罠』、『地球の静止する日』、『重役室』、『私は死にたくない』、『拳銃の報酬』、『アンドロメダ・・・』などどれも素晴らしい!しかも、ワイズの持ち味である、編集の妙、抑えたリアルな雰囲気作り、要所におけるテンションの高揚、実験的カメラワーク、音の効果的な使用、などなどがすべて本編に集約されています。史上最高のモンスター俳優、ボリス・カーロフの存在が圧巻。メイクを施していなくても、こんなに演技のできる人だったのですね。英国人らしい気品を保ちながら、その鋭い眼光が禍々しい。ドラキュラ俳優として名をはせたヴェラ・ルゴシも傍役ながら、不気味な雰囲気を発散しています。怖いというよりか、おぞましい雰囲気が全編に渡ってただよう映画。近世のエジンバラの陰鬱な雰囲気、うら若き女性歌手が一人寂しく歌う夜更けの道、ひたひたと響く馬のひづめの音・・・・。そして、驚愕のラスト!どれもが的を得て、しかもショッカーとして美しい、これはヴァル・リュートンとロバート・ワイズ入魂の古典ホラー。

★★★★☆ 名画第1回目

墓場を暴いて死体を掘り起こし、医学校の解剖材料に売りつける死体運び屋、医学校で権威ある先生とその助手的な生徒、彼らの奇妙な関係が崩れていく時に・・・。1945年アメリカ映画。スリラー映画でしたが、ストーリー展開はうまくまとまっており、ラストまで飽きさせず見させてくれますし、黒と白のコントラストを強調したモノクロ映像に19世紀を再現する重厚な美術で映画の世界観を盛り上げています。ショッキングシーンは間接描写満載で残酷描写を見慣れた方は物足りないと思いますが、最初に書いた通りストーリー展開はよいのでそれほど気にならないかと。死体運び屋にはユニバーサル怪奇映画の3大モンスターの一人、ボリス・カーロフ。一度見たら忘れられない不気味な俳優でした。映画の歴史に触れてみたい大人の方々にオススメ。

作品の詳細

作品名:死体を売る男
原作名:The Body Snatcher
監督:ロバート・ワイズ
脚本:ヴァル・リュートン、ロバート・ルイス・スティーヴンソン
公開:アメリカ 1945年5月25日
上映時間:77分
制作国:アメリカ
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