ラブ・ロマンス

終着駅

夫と子をアメリカに残しローマにやってきた一人の女性が、そこで恋に落ちたイタリア青年の懇願を振り切って去って行くまでを、“終着駅”に集う様々な人の人生を点描しながら物語る

ストーリー:米国人の若い人妻メアリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、 断ち切り難い想いを残してローマの中央駅にやって来た。彼女は妹の家に身 を寄せて数日間ローマ見物をしたのだが、その間に米伊混血の英語教師の青年 ジョヴァンニ(モンゴメリー・クリフト)と知り合って、烈しく愛し合うようになってしまったのだ。 彼の激しい情熱に、戸惑うメアリーだったが、やはり夫や子供のもとへ帰 国する以外なかった。午後7時出発の列車の席をとったメアリーのもとへ、 発車直前、出発のことを聞いたジョヴァンニが駆けつける・・・。

出演:ジェニファー・ジョーンズ、モンゴメリー・クリフト、リチャード・ベイマー、ジーノ・チェルヴィ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 

主演2人の好演が作品を印象深いものにしています。事故前のクリフトはナイーブな青年役が適役で繊細な感情表現が優れていると思います。ジェニファーはとても綺麗ですね。デ・シーカの職人芸は駅と行き交う人々をひとつの生き物のように描き 最高のメロドラマに仕上げています。

★★★★☆ 駅、というシチュエーション

男女の別れを駅の中の様々な施設・情景を巧みに配して描いたメロドラマ。駅の中という(出会い・再会の場所でもあるけれど)、訣別に向かう瞬間を背負った男女(遠距離かつ不倫)の心の揺れに揺さぶられる。現実と、つかの間の出会いで得た夢見心地な思いについて、振り返り語り、決断に迫られ続ける男女の姿が繰り返されるストーリー。ロマンチックと現実をいったりきたりしながらも、互いの熱い思いを語り続け無理がない。しかも、出会いの場面を語らせるシーンは秀逸。夢のような語り口で、聴衆である私達の思いは憧れにすら続く正統ロマンチックに導かれる。しかしながらここは駅。別れはそこ・・・で、容赦ない。男性のやるせない思いからくる唯一の暴力は受け入れ難い部分やけど、それも含めて共感路線必至の決断ストーリー。

作品の詳細

作品名:終着駅
原作名:Indiscretion of an American Wife
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:チェーザレ・ザヴァッティーニ
公開:イタリア 1953年4月2日、日本 1953年4月2日
上映時間:89分
制作国:アメリカ
Amazonで探す
Amazonプライム30日間無料体験を試す

関連作品

  1. ビーストリー

  2. 青い珊瑚礁

  3. ブルックリンの恋人たち

  4. 邂逅

  5. 一枚のめぐり逢い

  6. カリブの熱い夜

PAGE TOP