才気きらめくオスカー・ワイルドの原作より、映画芸術が円熟したサイレント時代の末期に、世界を熱狂させたハイソサエティ・ドラマの傑作
ストーリー:若さと美貌を誇るウィンダミア夫人(メイ・マカヴォイ)、波風が立ちかけたその夫(バート・ライテル)、夫の友人で夫人に愛を告白するハンサムな紳士(ロナルド・コールマン)、そこへ社交界から消えていた中年マダム(アイリーン・リッチ)が現われて夫人の幸福に水をさす。4人の微妙な関係が謎と誤解を生んでもつれあい、腕達者の競演が火花を散らす・・・。
出演:ロナルド・コールマン、メイ・マカヴォイ、アイリーン・リッチ、バート・ライテル、キャリー・ダウメリー、キャリー・ダウメリー
★★★★★ 深いものがある
オスカー・ワイルドの小説を映画化。ロンドンの上流階級のウィンダミア夫人と、わけあってその母と名乗れないアーリン夫人の関係をじっくり描きます。全篇を通して、貴族社会の様子が良く描かれています。それにしても、ルビッチといえば、おしゃれで洗練された監督というイメージが強いですが、この作品などを観ていると、もっと深いものがある監督だという気がします。人間の深い心理をじっくりと描き出すことができる芸術家だと思います。メイ・マカヴォイとアイリーン・リッチの二人の女優が、繊細な演技を観せてくれます。
作品の詳細
| 作品名:ウィンダミア夫人の扇 |
| 原作名:Lady Windermere’s Fan |
| 監督:エルンスト・ルビッチ |
| 脚本:ジュリエン・ジョセフソン |
| 原作名:オスカー・ワイルド『ウィンダミア卿夫人の扇』 |
| 公開:アメリカ 1925年12月26日 |
| 上映時間:120分 |
| 制作国:アメリカ |
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