『バルカン超特急』のアルフレッド・ヒッチコック監督の渡米後初監督作品
ストーリー:旅行先のモンテカルロで偶然出会った、両親がいないヒロイン(ジョーン・フォンテイン)と1年前に妻を亡くした英国紳士のマキシム(ローレンス・オリヴィエ)は恋に落ち、即座に結婚、彼の豪邸があるマンダレーへ帰る。住む世界が違う同士の結婚に戸惑いながらもマキシムの愛を信じてやってきたヒロインだったが、その豪邸は海で溺死したマキシムの前妻レベッカの見えない影が全てを支配していた。屋敷の西側にある今は使われていないレベッカの部屋、屋敷の側の入り江 にある謎の小屋、部屋のあちこちにあるRのイニシャルが刻まれた品々・・・マンダレーの人々が口をそろえて讃える、美しく謎めいたレベッカの呪縛にとらわれ、不安と嫉妬にかられるヒロイン。そして前妻の召使であり、今は屋敷を取り仕 切っているダンバース夫人が、次第にヒロインを心理的に追いつめていく・・・。
出演:ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテイン、ジョージ・サンダース、ジュディス・アンダーソン、グラディス・クーパー、レオ・G・キャロル、ナイジェル・ブルース
★★★★★ 結局正義ってどこにあるんだろう。。という作品
事前になんの情報もないまま見て、少女漫画的な映画なのかなと思って前半はちょっと退屈していたが、極上のサスペンスだった。人の心理をたくみに操作するような展開、演出で、最終的に善悪の区別がつかなくなるようなストーリーだった。特に終盤のゴッドファーザー的な展開でのどんでん返しにつぐどんでん返し(個人的には)は鳥肌ものだった。小説が原作だけあって、結局正義ってどこにあるんだろうという思いが残る「文学的な」作品でもあったと思う。ただ、夫のマキシムはアンガーマネジメントのプログラムを受けた方がいいと思った。
★★★★☆ 見事なまでのヒッチコックの演出!
1940年公開のアルフレッド・ヒッチコック監督作品。原作は1938年にベストセラーとなった、女性作家ダフネ・デュ・モーリアが書いたゴシック・スリラー。貧しく身寄りのない女性ヒロインは、貴族に見初められて結婚したものの、亡くなった前夫人レベッカの影に苦しめられる。レベッカを完璧な妻として描いた前半から、その正体が明かされる後半までの流れが見事。死によって理想化されたレベッカへの人々の強い思いを、ホラーレベルにまで盛り上げていくヒッチコック監督の演出はさすがだと思いました。
作品の詳細
作品名:レベッカ |
原作名:Rebecca |
監督:アルフレッド・ヒッチコック |
脚本:ロバート・E・シャーウッド |
公開:アメリカ 1940年3月12日、日本 1951年4月24日 |
上映時間:130分 |
制作国:アメリカ |
製作費:130万ドル |
興行収入:600万ドル |
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