スリラー

セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身

他人に生まれ変わった男の、“第二の人生”が生む恐怖を描いたサスペンス・スリラー!

ストーリー:年老いた銀行家アーサー・ハミルトン(ジョン・ランドルフ)は、将来のない退屈な生活に絶望していた。彼は、今までと違う身分を手に入れて新たな人生を送るという、謎の組織からの提案を受け入れる。手術によって若くハンサムなトニー・ウィルソン(ロック・ハドソン)となった彼は、同じような「生まれ変わり」が集まる影のコミュニティで、豪華に各地を旅する存在として暮らすようになる。しかし、めまいがするほどの高揚感は、彼が買った人生が必要とする、驚くほどの対価を知るにつれて、身も凍るような恐怖へとつながっていくのだった・・・。

出演:ロック・ハドソン、サロメ・ジェンズ、ジョン・ランドルフ、ウィル・ギア、マーレイ・ハミルトン、リチャード・アンダーソン、ジェフ・コーリイ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 赤狩りでアメリカを追放された人々の苦悩を投影した秀作

この作品は、ジョン・フランケンハイマー監督の前期パラノイア三部作の最後の作品。『影なき狙撃者』は洗脳と催眠をテーマとした暗殺劇でラストはケネディ暗殺を予告する内容にもなった衝撃作。『5月の7日間』も米ソ冷戦のなかで作られた問題作で『未知への飛行』、『博士の異常な愛情』と冷戦三作にあげられる傑作。そして、本作はこの2作と比較すると小品ではあるが、整形、アイデンティティーの喪失をテーマにした問題作。なに不自由なく過ごして老年になった銀行家アーサー・ハミルトン(ジョン・ランドルフ)が死んだはずの親友チャーリーからの電話により顔を変えて第2の人生を歩みだすことになるというストーリー。前半30分で突然の過去の親友からの電話で人生を変えるか否か苦悩するハミルトンがサスペンス的に描かれいっきに引き込まれる。そして、整形により顔や肉体を変え、若返って画家トニー・ウィルソン(ロック・ハドソン)に転身した主人公が、ウィルソンになりきれないもどかしさや過去を捨てきれない気持ちが描かれる。それがサンタバーバラの収穫祭や自宅での隣人を招いたパーティで描かれる(これらのシーンが若干長すぎる感がある)。その結果、別の人生を歩もうと画策するが組織の意図とは合わず恐怖の展開となる。当時としては、現実離れしたSFではあるものの強烈な印象を残したのは間違いない。今観ても、苦悩と衝撃的な展開には引き込まれる。ソール・バスのオープニングも最高だった。この主人公の苦悩は、赤狩りでアメリカから脱出しヨーロッパや南米で名前を変えて映画製作に従事していた人々の苦悩を投影したのかもしれない。そして、まさに赤狩りで追放されたジョン・ランドルフ、ウィル・ギア、ジェフ・コーリィの3人がこの作品で復帰している。そう考えると、『影なき狙撃者』、『5月の7日間』にならぶ政治色の強いとしてあげらるのも十分納得できる作品だ。

作品の詳細

作品名:セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身
原作名:Seconds
監督:ジョン・フランケンハイマー
脚本:ルイス・ジョン・カリーノ
公開:アメリカ 1966年10月5日、日本 1970年6月6日
上映時間:107分
制作国:アメリカ
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