ラジウムの発見者であるキューリー夫人の功績はあまりにも有名。本作は、夫人の娘によって上梓された伝記を映画化
ストーリー:ソルボンヌ大学で物理学を専攻していた娘マリー(グリア・ガースン)は、同じ研究室のピエールと恋におちて結婚。天然ウランから未知の放射性元素を分離することに情熱を燃やす。みすぼらしい研究室で、寝食を忘れ研究に没頭した彼らは遂にラジウムの発見に成功する。この発見は二人に膨大な富をもたらす筈だったが特許権を放棄し、すべての人が利用できるようにと研究の成果を公表したのだった・・・。
出演:グリア・ガースン、ウォルター・ピジョン、ヘンリー・トラヴァース、アルベルト・バッサーマン、ロバート・ウォーカー、C・オーブリー・スミス、メイ・ウィッティ、マーガレット・オブライエン、ジェームズ・ヒルトン
★★★★★ Never give upの精神を見習いたくなる映画
普段から「自分の為になるものほど良い映画はないな」と思っているが、まさにこの映画はそういう励みとか影響力を得られる映画だと思う。何回失敗しても諦めない、5700回以上行程を繰り返してもまだまだたどり着かない、しかもそれをすれば必ずゴールが見えるというものではない暗闇の中でひたすら耐え、努力を重ねる人物を描いた実話の物語。キュリー夫人は実に30代半ばで最初のノーベル賞を獲っている。夫のピエールの支えがあったからだとしても、度肝を抜かれる天才である。とはいえ、今もアメリカのトップ大学の教員は、30代前半で教授になり、その年頃にはノーベル賞につながる研究をすでに行っているのが王道だ。日頃ニュースを見ると危険な人が悪い事をしたことばかりが目について人類の危うさを感じるが、実際には素晴らしい人や見習うべき人もたくさんいる。「天才とは天才的努力が出来る人である」という趣旨のことを古今東西を問わず色んな天才が言っているが、まさにその好例がここにあった。キュリー夫人役の方は完全に女優を思わせる顔立ちやメークだが、夫ピエール役の俳優さんは実際のピエール・キュリーに背格好や顔立ちが似ていて、とてもリアリティがあったのが非常に良かった(女優さんももちろん良かったです)。
作品の詳細
作品名:キュリー夫人 |
原作名:Madame Curie |
監督:マーヴィン・ルロイ |
脚本:ポール・オズボーン、ポール・H・ラモー |
公開:アメリカ 1943年12月15日、日本 1946年2月14日 |
上映時間:124分 |
制作国:アメリカ |
製作費:190万ドル |
興行収入:460万ドル |
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