ドラマ

ロング,ロングバケーション

ヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭でも熱い称賛を浴びた、笑いと涙に溢れる最高のロードムービー!

ストーリー:夫婦生活はや半世紀、アルツハイマーが進行してきた元文学教師のジョン(ドナルド・サザーランド)と、全身に散らばったガンがいよいよ暴れだしそうな妻エラ(ヘレン・ミレン )。子供たちは巣立ち、70歳を超え人生の旅にも終わりが見えてきた今、夫婦水入らずで心残りを遂げる旅に出るときが来た。病院や施設なんて真っ平ごめん。ジャニス・ジョプリンにキャロル・キング。ご機嫌な音楽と共に愛用してきたキャンピングカーに乗り、毎晩思い出の8ミリでこれまでの人生を追懐しながら、ジョンが敬愛するヘミングウェイの家があるフロリダ・キーウェストを目指す。道中、ジョンの小さな記憶の混乱がきっかけで、今までごまかしてきたふたりの問題に向き合ってみたり、墓場までもっていくはずだったかつての隠し事がつまびらかになったり、どうしようもなく惹かれあったあの頃の衝動が蘇ったり・・・。

出演:ドナルド・サザーランド、ヘレン・ミレン、クリスチャン・マッケイ、ジャネル・モロニー、ダナ・アイヴィ、ディック・グレゴリー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 最後のワガママを通すこと

長い人生を、責任をもってひたむきに生きた末にこういう、ある意味ワガママな最期を向かえるのはアリだと思う。ドナルド・サザーランドの名演技に感動。若い頃の浮気・歳をとってからのお漏らしも、なぜか不潔ではなく、あどけなく見えた。末期ガンを患う妻役のヘレン・ミレンも良かった。真っ赤なマニキュアと口紅がとても似合っていて、すごく可愛い。たぶん薬の副作用なのだろう、ベリーショートの髪も魅力的に見えた。ウィッグを被る必要がないほどに。「追いはぎ」に遭ったときの、勇ましい姿も印象的だった。あちこちに出てくるヘミングウェイの名作からの一節、そして、ヘミングウェイも自殺していたことが、なんとはなしに、この映画のエンディングを予感させ、視聴者にそういう心構えをさせる効果があったかも。どちらにしても、人間としての尊厳を考えさせる映画となっていると思う。決して、この二人の選択を賛美してはいないことにも好感をもった。

★★★☆☆ 老いの苦悩

キャンピングカーが好きなら、この映画はそれだけで見る価値があるかもしれない。とても魅力的なキャンピングカーが登場する。しかし、内容は悩ましい。老いが全く視野に入っていない若さなら気にならないかもしれないが、そうではない世代にとっては、老いの辛い側面を突き付けられる。ただ自分にとっては「いかに生きるべきか」を考える、一つの指針となった。結末はどうであれ、毎日毎日向かっていくしかないのだ。明るい方へ明るい方へ。

作品の詳細

作品名:ロング, ロングバケーション
原作名:The Leisure Seeker
監督:パオロ・ヴィルズィ
脚本:フランチェスカ・アルキブー、フランチェスコ・ピッコロ
公開:フランス 2018年1月3日、日本 2018年1月26日
上映時間:112分
制作国:イタリア、フランス
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