その任務<ミッション>は、イラク戦争で戦死した兵士の遺族に第一報を伝えること
ストーリー:イラク戦争で負傷し帰国した米国軍兵士ウィル軍曹(ベン・フォスター)に、新たな任務“ミッション”が伝えられた。上官のトニー大尉(ウディ・ハレルソン)と共に、戦死した遺族に第一報の訃報を伝えるメッセンジャーへの就任である。その任務は非常に残酷で耐えがたいものであった。まず、訃報を受けた遺族は怒りと悲しみを露わにし、批難の矛先を国や戦争に対してではなくメッセンジャーに向けてくる。自分の親族は戦死したのにもかかわらず、このメッセンジャーは無事に生還している―この悲痛な思いで、遺族たちから罵声を浴びせられ、牙を向けられる日々を過ごしていた。この耐え難い任務に葛藤を抱くウィル。ある日、ウィルは夫の戦死を告げた未亡人となったオリヴィア(サマンサ・モートン)に惹きつけられる。日毎、接する事で彼女と親しくなっていく。心身共に傷つき生きる意味を模索していたウィルだったが、彼を見守る上官トニー、何よりオリヴィアとの出会いをきっかけに、徐々に失われた心を取り戻して行くのであった・・・。
出演:サマンサ・モートン、ベン・フォスター、ウディ・ハレルソン、ジェナ・マローン、スティーヴ・ブシェミ、ヤヤ・ダコスタ、フィオナ・ドゥーリフ、イーモン・ウォーカー、メリット・ウェヴァー、ピーター・フランシス・ジェームズ
★★★★★ 切ないけれど
イラク戦争で死亡した兵士の遺族に、訃報を直接伝えに行く役目の兵士の話です。出征した兵士が戦死したことをまだ知らない家族に必ず直接会って口頭で死亡した旨を伝える役目ですので、その修羅場感はハンパありません。映画の中とはいえ観ているのが耐え難くなるというのが普通だと思いますし、反戦という強いメッセージ性のある作品なのではないか?私もそんなイメージで見始めたのですが、気が付いたら主人公たちに共感して引き込まれている自分がいました。戦争という舞台を借りてはいますが、心が傷ついた主人公たちの再生のストーリーで、彼らが癒されていく過程は日頃の仕事や生活で心傷つくことのある自分を含め普通の人々でも、とても心に沁みてくるものがある作品です。
★★★★☆ 辛い内容である。
この任務は誰でもが務められるものではない。遺族に対応する事細かな注意は至極当然のものばかりである。赤紙1枚で召集され、戦後も遺骨が採集されぬ我が国となんと大きな隔たりであろうか。主役のウデイ・ハレルソンが良い味を出し、作品全体を締めくくり見事であった。
作品の詳細
作品名:メッセンジャー |
原作名:The Messenger |
監督:オーレン・ムーヴァーマン |
脚本:アレサンドロ・キャモン |
公開:アメリカ 2009年11月13日、日本 2013年3月9日 |
上映時間:113分 |
制作国:アメリカ |
製作費:650万ドル |
興行収入:150万ドル |
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