不名誉除隊処分を受けた上、何者かに殺された元英軍将校の父。その汚名をそそぐべく、4人の息子が活躍する様子を、名匠J・フォード監督が軽妙なタッチで描いた娯楽活劇
ストーリー:インドに駐屯する英国陸軍のリー大佐(C・オーブリー・スミス)は、とある作戦の失敗の責任を問われ、不名誉除隊の処分を受けて帰国することに。その知らせを聞いて、長男のワイアット(ジョージ・サンダース)を筆頭に、ジェフリー(リチャード・グリーン)、クリス(デヴィッド・ニーヴン)、ロドニー(ウィリアム・ヘンリー)という彼の4人の息子たちが生家に舞い戻るが、リー大佐は何者かに暗殺されてしまう。父の汚名をそそぐため、ワイアットとロドニーはインド、ジェフリーとクリスは南米へ向けて出発。ジェフリーの恋人リン(ロレッタ・ヤング)も、懸命に彼のあとを追う・・・。
出演:ロレッタ・ヤング、リチャード・グリーン、ジョージ・サンダース、デヴィッド・ニーヴン、C・オーブリー・スミス、ウィリアム・ヘンリー、J・エドワード・ブロムバーグ、アラン・ヘイル、レジナルド・デニー、ジョン・キャラダイン、バリー・フィッツジェラルド
★★★★☆ ジョン・フォード44才?頃の作品
貴族で軍人のリー大佐が汚名を着せられ不名誉除隊。4人の息子たちが雪辱を晴らす、イギリスっぽいお話です。それぞれ社会に出て頑張っている息子たちが、父の緊急の電報を受け取って、血相変えて帰ってくるところが、父と息子たちの愛情深い関係を描いていてほほえましいです。また母上はなくなっていて、暖炉の上に肖像画がありますが、お父さんじゃなくてお母さんに乾杯する兄弟がまた温かい家族の息子たちの心理、でキュートです。そういうところは、ジョンフォードっぽくてさすがだと思いましたが、お話の方は原作があり、フォークナーを含む4人の脚本家が作っているようなのですが、ちょっと説明やら筋書きがごちゃごちゃして盛り上げ方が巧妙ではないような、気がしました。ジョン・フォードといえども、若いときはこんな作品もあるんだなー、的な。それにしても私はジョージ・サンダースファンなので、若き日の彼が見られて、画面に出てきたときには感動してしまいました。大して演技の勉強もなく、才能でこんな風に演じられてしまう彼は、スクリーンではさえわたっています。このころは、その才能を見出されハリウッドでいろいろな映画に出ていて、20世紀フォックスも彼を売り出すことに力を入れていたそうです。
作品の詳細
作品名:四人の復讐 |
原作名:Four Men and a Prayer |
監督:ジョン・フォード |
脚本:リチャード・M・シャーマン、ソニア・レヴィン、ウォルター・フェリス |
公開:1938年4月29日 |
上映時間:85分 |
制作国:アメリカ |
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