ドラマ

ダンサー・イン・ザ・ダーク

魂の歌声は誰にも止められない

ストーリー:1960年代のアメリカの片田舎。チェコから移民してきた女性セルマ(ビョーク)は幼い息子ジーンを育てながら工場で働く。遺伝性の病気で視力を失いつつある彼女は、ジーンにだけは同じ運命をたどってほしくないと、手術費用を必死でためている。ところがある日、彼女はその大事な貯金を隣人の警官ビルに盗まれてしまう。しかも奪われた現金を取り戻そうとした彼女は思いがけずビルを殺した容疑で捕まり、刑務所に入れられてしまい・・・。

出演:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメア、ジョエル・グレイ、カーラ・シーモア、ヴラディカ・コスティック、ジャン=マルク・バール、ヴィンセント・パターソン、シオバン・ファロン、ウド・キア、ステラン・スカルスガルド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ この生々しい重苦しさこそ映画

予告も観ずに、あらすじを読んだ程度でほぼ事前知識なしで観ました。私にとっては、非常に観る価値のある映画でした。この少しくらい世の中、エンターテイメントにはハッピーエンドを期待してしまう人には、向いていない映画ですが、映画って必ずしもそうではないよね、と思っている人には、観てほしいです。物語は、序盤の導入を経て、中盤から急展開し、話題のラストシーンへと繋がっていくわけですが、ハッピーエンドの映画によくある、追い込まれた主人公に舞い降りる逆転のチャンスは、何度かあるのですが、ことごとく、チャンスは消え、セルマ(主人公の女性)にとっても、観ている側にとっても、迎えたくなかったラストシーンを迎えます。セルマの演技が非常にうまく、優しく、人を信じ、純粋すぎるが故の危うさ、が仕草、目つき、口調のすべてで表現されています。だからこそ、ラストシーンへの選択の数々は、行動の理由が一貫していましたし、物語に、納得感が生まれています。ただ、そんなセルマですら、絶望感がゆえに泣き叫んで取り乱す姿は、生々しさがあります。我々が日常、目にするニュースにも、あまりその背景までは意識しないし、報道もされないことが多いですが、同じように、起きてしまった殺人事件も、あるのでしょうね。セルマのような人は、身近にいるのかもしれません。

★★★★☆ う〜〜

ビョークなる人物をこの映画で初めて知った気がした。大人の男が声を出して初めて泣いた映画でした。人間の優しさ人間の卑劣さなどを描きつつ、自然な風景が冷たく寒さも感じられる映画。ミュージカル映画ってこんな感じなんですか?ハッピー感がまるでない不思議な映画です。音楽最高ビヨークだから!先ずはレンタルでご覧あれ!気に入れば購入で良いと思いますが多分、ネットでの配信は無い作品だと思います。安売りする映画では無いと思うから。

作品の詳細

作品名:ダンサー・イン・ザ・ダーク
原作名:Dancer in the Dark
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
公開:デンマーク 2000年9月8日、日本 2000年12月23日
上映時間:140分
制作国:デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、アメリカ、イギリス
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