ドラマ

メッセージ

時空を超えるラストに至る巧みな展開と、「時間」「言語」をめぐる深遠なテーマ

ストーリー:ある日、世界各地に巨大な楕円形の物体が出現。世界が騒然とする中、宇宙船と思われるその物体は上空に静止し続けていた。やがて、最愛の娘を亡くし独りで暮らしていた言語学者ルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)が、国家から協力を要請される。それは、宇宙船が発信する音や波動を手掛かりに彼らの言語を解明してほしいというものだった。試行錯誤の末、コミュニケーションを取ることに成功したルイーズは、宇宙船内に足を踏み入れるが・・・。

出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マー、アビゲイル・プニョウスキ、ジュリア・スカーレット・ダン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ この映画は、とても素敵です。

言語を学ぶとは、世界を学ぶことでしょうか?各国の歴史、異なる歴史を知ることが全ての人類に有益だと思います。これは、寓話です。ただ、私たちの知恵をありがたいと、私は思いました。

★★★★★ めちゃくちゃ面白いじゃん

張り巡らされた輪郭をかなり強めになぞりつつ収束へ向かって行くのでとても楽しかったです。とりあえずは開幕3分以内に爆発シーンがないとダメ、というハリウッド的な映画でないのは分かるので少し安心したかなってとこです。道中主人公が徐々に変化するのと、観客に考える時間を与える手法はうまいなと思いました。それでも若干長かったかな?ある程度映画を見ていたり、ある人が幸せになればある人が不幸になるという必ずしも幸せが全能ではなく、反対に不幸せの産物ってあるよね、っていう人生経験がないと観れないのかなぁとも思います。自分ならどうだろう?と思いを馳せるのも映画の見方ですし、映画とは1+1が2でそうならないとダメなんだ!という見方もありだと思います。ドンドンパチパチ、最後はヒロインとハッピーエンド、殺した人の家族の悲しみなんて知りませーん、悪は悪!っていうのに疲れてたなら見るべしです。

★★★★☆ 救いがない…

時間が絡むと大抵難解な話になって理解が難しいけど、つまらない映画ではなかった。主題の「メッセージ」は陳腐に感じたけどね。ただ、主人公に救いが無さすぎて終盤のあたりは見ていて辛かった。主人公は破滅的な未来が待っていると知りながら同じ道を辿っていくと決めたわけだけど、未来のどこかで選択を変えてしまったら現在の地球は救えなかっただろうし、そうするしかなかったのかな・・・。不幸な未来が待っていると知りながら残りの人生を歩むのはどんな気分なんだろうか。

★★★☆☆ 映像としての見所はあるけど

映画公開当時、「絶賛」されていた記憶があります。実際に見たら、思いのほか未完成な映画だった。宇宙人とのファーストコンタクトに言語学者を起用するという独創的なアイデアはすばらしい。ただし全般的に詰めが甘い。短編SF小説の原作があるそうですが、普通の人の思考体系を超えるものだったので映像化が難しかったのでしょうか。一番の問題は宇宙語の構成原理です。イカが墨を吐くように丸い文字が出てきます。これ一つが文章を現わしている。彼らに時間の概念はないので、これ一つで膨大な情報があるそうです。ではなぜラストでこの文字が数えきれないほど出てきたのでしょうか。また、言語学者エイミーがあまり時間をかけずに解読した理由もわかりません。膨大な情報のはずなのに、「人類みな兄弟」が結論。これってあまりに少なすぎませんか。幻想的な宇宙船や宇宙人とのファーストコンタクトシーンなど映像としての見所はあります。半面、観客にアピールしたい人間ドラマの底が浅いことは否定できません。

作品の詳細

作品名:メッセージ
原作名:Arrival
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:テッド・チャン『あなたの人生の物語』
公開:アメリカ 2016年11月11日、日本 2017年5月19日
上映時間:116分
制作国:アメリカ
製作費:4700万ドル
興行収入:2億300万ドル
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