目を閉じるたび、世界が変わっていく
ストーリー:眠る事に恐怖を感じて 薬に溺れているジョージ(ルーカス・ハース)は、 薬物の不法入手の罪により、 裁判で、セラピストによる 任意治療を命じられる。 そのセラピーの際に、ジョージはセラピストのヘイパー(ジェームズ・カーン)に、 つい 自分が眠りを恐れる理由を 洩らしてしまう・・・。 ジョージは、夢で見た通りに 現実を変える事が出来るが、 その夢を 自分でコントロールする事が出来ず、 自分の見た夢の所為で、誰かを傷付けてしまう事を 恐れていたのだ。 最初のうちは、ジョージの妄想だと取り合わなかったヘイパーだったが、 次第に信じるようになり、自らの野望の為に ジョージを利用し始める・・・。
出演:ジェームズ・カーン、ルーカス・ハース、リサ・ボネット、デヴィッド・ストラザーン、シーラ・マッカーシー
★★★☆☆ 静かな、ファンタジー
現実が変わる映画に『バタフライエフェクト』という傑作がありますが、あちらを「動」とすれば、こちらは「静」なんですね。夢をみると現実が変わるという点では、自分の意志で、自分の好きな現実を作ることはできないので、目が覚めてみないとどう現実が変わったのかわからない、自分がいったいどういう状態、職業も、金持ちなのか貧乏なのかさえわからないという状態です。 話は、主人公の青年と、その夢を利用しようとする医者と、青年の元恋人だった女性の3人を中心に進みます。柱は恋人との関係だと思いますが、作り方によっては、派手なSFにもできるし、多分予算があれば、そうしたかったのではないかとも思うのですが、だって、話としては派手に映像化できるネタですからねえ。でもそうしなかったことで、この作品はうまくまとまっているのかもしれません。CGなんか一切使わなくて、ファンタジーといえばそうだし、悪くすればテレビの2時間ドラマで十分できるものですが、私はなんとなく好感がもてる作品ですね。恋人役の女優の魅力があるかもしれません。
作品の詳細
作品名:レイス・オブ・ヘブン -天のろくろ- |
原作名:Lathe of Heaven |
監督:フィリップ・ハース |
脚本:アラン・シャープ |
公開:2002年9月8日 |
上映時間:95分 |
制作国:カナダ |
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