妻子を殺され復讐に燃える巨大シャチと海の男の死闘
ストーリー:カナダ・ニューファンドランドの漁師ノーラン(リチャード・ハリス)は、水族館へ売るためにメスのオルカ(シャチ)を生け捕りにしようとするが、産み落とした子供もろとも死なせてしまう。目の前で妻子が殺されるのを見ていたオスのオルカは、ノーランの仲間や港の設備を襲い始める。ノーランは女性海洋学者レイチェル(シャーロット・ランプリング)と2人の船員を乗せて、オルカとの対決のため、氷海へ船を出す・・・。
出演:リチャード・ハリス、シャーロット・ランプリング、ウィル・サンプソン、ボー・デレク、ロバート・キャラダイン、キーナン・ウィン、ピーター・ホーテン、スコット・ウォーカー
★★★★★ オルカ、貴方はあまりにも賢すぎた・・・。
一見、ジョーズ的な海洋動物パニックものかと思いきや、カネ儲けの為に人間に殺された妻と胎内の子の仇を取る夫オルカの復讐の物語。サメたちは食べる為に「襲う」、でもこの夫オルカは、殺す為に「襲う」。食えれば誰でもいいという、サメたちよりも遥かに怖い。サメなどのように陸に上がって逃げてしまえばOKと、いうのが通用しない(仇の人間(主人公の船長)とその部下たちを、彼らが滞在している漁村を破壊して、漁村の人々の怒りを買って海に追い出す(船を出をださせる)ように仕向ける所など、あまりの頭の良さに感服!そして船長との決着も、ジョーズ的な海洋動物パニックものとは全く違います。これは復讐だから。でも、そのあまりの知能の高さ故の結末はハンカチ必須です。
★★★★☆ 人間側視点で進むオルカ主役の物語
オルカのメスを殺した人間達に、つがいと思われるオルカのオスが復讐する物語です。本作は、B級映画でよくある、主人公の妻と子供を殺した悪党どもを、追い詰めて殺しまくるといった流れなのですが、復讐する側が人間では無く海洋生物であるオルカなので、一応人間側の視点で物語は進みますし、色々な人間模様も見られますが、登場人物はほぼ全員B級映画の悪党の死にざまで散って行きます。パッケージ絵を見ると、海の男とオルカの勇ましい闘いが描かれていますが、そういったものを期待すると肩透かしを喰います。あくまで、オルカ側の《復讐するは我にあり》を楽しむ物語です。一般作に飽きた方で、B級海洋パニック映画を鑑賞したい場合はお勧めです。
作品の詳細
作品名:オルカ |
原作名:Orca |
監督:マイケル・アンダーソン |
脚本:ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ |
公開:アメリカ 1977年7月15日、日本 1977年12月17日 |
上映時間:92分 |
制作国:アメリカ |
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