そばにいるのに、君が遠い
ストーリー:1929年、北イタリア・コモ湖畔。世界チェス選手権に出場するためこの地を訪れた天才チェスプレーヤーのルージン(ジョン・タトゥーロ)は、そこで美しいロシア人女性ナタリーア(エミリー・ワトソン)と出会う。彼女には両親が結婚を勧める男性がいたが、二人は次第に惹かれあうようになる。そして、様々な障害にあいながらも、ナタリーアの支えもあってルージンは決勝まで勝ち進むのだったが・・・。
出演:ジョン・タトゥーロ、エミリー・ワトソン、ジェラルディン・ジェームズ、スチュアート・ウィルソン、クリストファー・トンプソン、オーラ・ブレイディ、ケリー・ハンター
★★★★★ 切なさとやりきれなさに涙
前半は二人の出会い、そして結ばれるまでの不器用ながら爽やかな恋愛模様がほほえましかった。主人公がチェスでスランプに陥った時も彼女の愛情で乗り越えていき、絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて本当に素敵だった。しかし、チェスの世界大会の決勝戦で主人公は内面的に追い込まれていく。それは自分の過去から来るものであるのだが、その複雑さは言葉には言い表せない。チェスをやめなければ死んでしまう、けれど主人公にとってチェスは命そのものなのだ。その様子が痛いくらいに伝わってきて悲しく切なかった。彼女の献身的な愛、またしなやかな強さには感動した。ラストシーンを見た後、切なさとやりきれなさに涙が止まらなかった。
★★★★☆ 良作
この映画は、主人公の幼少時代の回想と現実が錯綜していきます。そこからわかるのは、主人公が少年のピュアな心のまま、一点の曇りもなく大人になっているということ。その脆さを抱えた尊い純粋さに心温まりました。ヒロインの美しさと強さが美しい風景によって引き立てられ、またその情景にマッチした音楽も素晴らしいです。
作品の詳細
作品名:愛のエチュード |
原作名:The Luzhin Defence |
監督:マルレーン・ゴリス |
脚本:ピーター・ベリー |
公開:イギリス 2000年9月8日 |
上映時間:109分 |
制作国:イギリス、フランス |
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