ドラマ

僕はラジオ

アメリカのスポーツ専門雑誌に掲載された実話を基に、知的障害者の青年と高校アメフト部コーチが出会い友情を深めていくさまをハートウォーミングに描いた人間ドラマ

ストーリー:1976年、アメリカのサウスカロライナ州アンダーソン。ハナ高校アメフトチームを指導するジョーンズ(エド・ハリス)は、たびたび練習場の周囲をうろついている黒人青年(キューバ・グッディング・ジュニア)が気に掛かっていた。彼は知的障害者で、いつも独りでショッピングカートを押していた。ある日、そんな彼にジョーンズはチームの練習の手伝いをしてくれないかと頼む。青年は片時もラジオを手放さないことから“ラジオ”というニックネームを付けられ、さっそく練習を手伝い始める。しかし、チームのメンバーたちは彼が障害者であることをからかい、ある日そんないたずらが高じて事件が起きる・・・。

出演:キューバ・グッディング・ジュニア、エド・ハリス、デブラ・ウィンガー、サラ・ドリュー、S・エパサ・マーカーソン、アルフレ・ウッダード、ブレント・セクストン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ こんなん泣くしかない

この作品の最大の見どころは、価値観の違う多様な人間であってもある一点において分かり合えたというところ。障害が~とか肌の色が~とかいうのはオマケですね。色々な人間の思惑を見事に描き切っているすばらしい作品でした。

★★★★★ 勝つよりも大事なこと。

時には誰かに勝つために。スポーツなり、仕事なり、一生懸命やっているけど。勝負の世界なら当たり前のことではあるけど、大事なことは「勝つ」までの過程なのか。それとも「勝つ」ことに対する自分の取り組んでいる姿勢なのか。曖昧にされがちな勝負の世界の価値観を、こんなに分かりやすく伝えることができているこの作品は素晴らしいと思う。自分は今の会社で、今の社会で、この作品のコーチのような振る舞いができるだろうか。助けを求めている人を支えることができるだろうか。たぶん出来ないと思うし、逃げ出してしまいそう。考えさせられる作品でした。ほんとに素晴らしい作品です。明日からも頑張ろう。

★★★★☆ 俳優の力量の凄さを感じさせるヒューマンな映画

実話がベースになっているだけにリアリティがあるが、それを支えているのはラジオを演ずるキューバ・グッティングJRとアメフトのコーチ役を演じるエド・ハリスの二人の俳優の力が大きい。二人とも自然で、抑えた演技でそのうまさに驚く。知的障害のある人を演じるのはとても難しい。見ている側に演技していると感じさせたらリアリティは薄れる。グッティングJRは見ていてほんとうに知的障害者ではないかと感じさせるほど完璧な演技だった。向うの俳優のこうした演技にはいつも驚かされる、表情や体の動きはうまいという表現だけでは足りない。時間をかけ、知的障害の人たちを研究していると感じる。エド・ハリスもうまい俳優だが、二人の絡むシーンは見ごたえがあった。コーチのハロルドはラジオの持っている素晴らしい人間としての優しさを皆に説き、時間をかけて辛抱強く地域コミュニティがラジオを受け入れるように努力する。見ていて、ハロルドがなぜかくもラジオを気にかけ、家族と過ごす時間を犠牲にしてまで優しくするのかと思ったが、後半になってそれがハロルドの少年時代のある体験、そしてそれに起因する良心の呵責、心の傷にあることがわかる。そんな父親を尊敬する子どもたちと夫を支える妻。妻役を映画界に嫌気がさして引退していたデブラ・ウインガーが演じていて懐かしかった。ヒューマンで心温まる秀作だった。最後のタイトルで、現在のラジオとハロルドが映像で紹介されるが、それを見て、改めてグッティングJRが演じたラジオとよく似ているのに驚いた。家族揃って楽しめるいい映画だ。

作品の詳細

作品名:僕はラジオ
原作名:Radio
監督:マイク・トーリン
脚本:マイク・リッチ
公開:アメリカ 2003年10月24日
上映時間:109分
制作国:アメリカ
製作費:3000万ドル
興行収入:5200万ドル
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