ドラマ

リスボンに誘われて

ページをめくるたび、人生が色鮮やかに輝いていく

ベストセラー小説が、欧州のスターキャストと名監督によって映画化。劇場スマッシュヒットのミステリードラマの傑作!

ストーリー:スイス・ベルンの高校で、古典文献学を教えるライムント・グレゴリウスは、ラテン語とギリシア語に精通する、知性と教養に溢れた人物。5年前に離婚してからは孤独な一人暮らしを送り、毎日が同じことの繰り返しだが、特に不満は無かった。だが、学校へと向かうある嵐の朝、吊り橋から飛び降りようとした女を助け、彼女が残した1冊の本を手にした時から、すべてが変わる。本に挟まれたリスボン行きの切符を届けようと駅へ走り、衝動的に夜行列車に飛び乗ってしまうライムント。車中で読んだ本に心を奪われた彼は、リスボンに到着すると、作者のアマデウを訪ねる。彼の妹が兄は留守だと告げるが、実は若くして亡くなっていたと知ったライムントは、彼の親友や教師を訪ね歩く。医者として関わったある事件、危険な政治活動への参加、親友を裏切るほどの情熱的な恋、アマデウの素顔と謎を解き明かしていくライムント。そして遂に、彼が本を著した本当の理由に辿り着くのだが・・・。

出演:ジェレミー・アイアンズ、マルティナ・ゲデック、シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ブルーノ・ガンツ、クリストファー・リー、 レナ・オリン、ジャック・ヒューストン、メラニー・ロラン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 切なく美しい 名作

日本人には普段なじみの薄い舞台や思想や表現や名前が出てくるのですんなりはいってこない部分もあるかもしれません。リスボンに誘われてという邦題もピンとこなくて勿体無いなあと思います。基礎知識として、かつてポルトガルでエスタド・ノヴォという独裁政権があり、1974年に革命により崩壊したという歴史をしっておくと良いともいます。また観たくなるような名作だと思いますよ。

★★★★★ 大人のドラマ

エイドリアン・ライン版「ロリータ」のハンバート・ハンバートがはまりすぎていたジェレミー・アイアンズ、それだけの理由で観たような作品で、恥ずかしながらポルトガルの現代史など知ることはありませんでした。革命に集い愛憎に散り散りになった同志の思い出を苦く省みる、というところだけ取り出せば陳腐に聞こえますが、一冊の本が主人公をリスボンの過去へと誘うというのは魅力的なプロットです。老境にあるそれぞれの言葉を通して彼らの烈しい青春の日々に思いを馳せた主人公が、自らの人生の平凡さを振り返りながら寂しく日常へ帰ろうとするとき、彼はもはやリスボンを訪ねる以前の彼ではないことを、そっと伝えるマルティナ・ゲデック、名前はごついが実に魅力的な女優さんでした。抑制が大人の嗜みであることを改めて実感しました。

★★★★★ ポルトガルのリスボンを舞台とした中年男性を主人公とした癒しの映画

面白かった・・と言うよりも癒された。舞台がリスボンであることと映画全体を包み込むBGMの故かもしれないが。この映画は第63回ベルリン国際映画祭の招待作品である。主人公(中年のバツイチ高校教師)に共感を覚えたためであろうか2回続けて見てしまった。1回だけではこの映画を十分に味わうことが出来なかったからである。リスボンの美しい街並み、主人公の表情としぐさ、哀愁を帯びたファド風のBGM、1970年代の青春群像、どれをとっても私には懐かしさを感じさせるものであった。主演のジェレミー・アイアンズは初めてだった。イギリスの俳優らしいが、1990年に「運命の逆転」でアカデミー賞主演男優賞を貰っており、味のある演技だった。良かった。また見てみよう。

★★★★☆ しみじみとした佳い作品

『ボルジア家』でジェレミーを見て、また最新作が観たくて買いました。適役ですね。より一層親しみを感じました。大学教授がひとりの女性に出逢い、置き忘れて行った一冊の本にまつわる謎解きの旅、とてもリリカルでロマンチシズム溢れる作品です。私も一緒になって旅している気分になりました。リスボンへ行ったことがないですが、映画でそういう旅ができるのは素敵だと思います。

★★★★☆ 映画館で見たものと違う

映像もストーリーも素晴らしい作品です。ただ、残念だったのが、日本公開当時に映画館で見た時には、主人公がからまない過去のシーンなどはポルトガル語で演じられていたと記憶していたのが、全て英語になっていることです。アメリカ公開版ということなのでしょうか。主人公がタバコを買おうとした売店の女性が「Which brand?」と言ったのには驚きました。ここは間違いなく葡語だったはずです。言葉のわからない主人公が困ったあげくに売店の中に手を伸ばしてタバコを指差す流れだったと思います。たまたま出会った本をきっかけに、言葉の通じない国をさまよいながら自分自身の内部を見つめる…という旅情を強く感じた場面だっただけに残念です。なので、☆ひとつ減らしました。

作品の詳細

作品名:リスボンに誘われて
原作名:Night Train to Lisbon
監督:ビレ・アウグスト
脚本:グレッグ・ラター、ウルリヒ・ヘルマン
原作:パスカル・メルシエ『リスボンへの夜行列車
公開:ドイツ 2014年3月7日、日本 2014年9月13日
上映時間:111分
制作国:ドイツ、スイス、ポルトガル
製作費:700万ユーロ
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