ストーリー:CIAの諜報員で元恋人同士の2人は、救出作戦の失敗から8年後に再会。世界規模のスパイ行為、道徳的ジレンマ、致命的裏切りといった刺激的な話が進むにつれ、2人の仕事と恋愛感情との境界線は曖昧になっていく・・・。
出演:クリス・パイン、タンディ・ニュートン、ローレンス・フィッシュバーン、ジョナサン・プライス
★★★★★ 素晴らしい構成、どんでん返し!
CIAの裏切り者探しのお話です。この手の話は、見慣れてくると、まあこいつだろうなというのがほぼ読めてしまうものですが、この作品はさらにその奥がなかなか深い。誰も彼もが怪しく見える混沌とした途中で挫折せずに最後まで観ないと良さはわかりません。ストーリの展開が、実際に真実が見えてくるというのはこういう感じなのだろうなというリアルさで構成されていて、これ作った人、頭いいなあと感心してしまいました。繰り返されるフラッシュバックのシーンの意味、それぞれの想いや選択が最後にようやく見えてきて、なんとも切ない映画です。
★★★★☆ 秋の夜長に見たい作品
過去のテロ事件の再捜査を受けて、元恋人同士であった2人が再開する。捜査員と捜査対象の2人だが、過去を振り返って行くに連れて2人の仲に変化が現れていく。ほぼ1対1の会話のみで進行していき、派手なアクションやハイテクな機械も一切ない。かなり好みの別れる作品。最初はさっぱり何が起こっているのかわからないが、点と点が繋がっていくように段々輪郭ができていき、真実が明らかになっていく。少しずつ 少しずつゆったりと小説を読み進めるように進行していく。演技が素晴らしいので引き込まれていく。脚本も素晴らしく最後の終わり方も美しく切ない。結末がわかってしまうと、なんだそんなことかと単純だがそこまでに至る過程が丁寧に描かれており、雰囲気は抜群だった。かなり好みの別れる作品だと感じる。小説のような余韻や話の空白を想像するのは楽しく、展開も他の作品にはないものを感じられた。しかし、通のための作品と言えるだろう。万人受けするとは思えないし、やっぱり物足りなさは感じる。秋の夜長に是非見たかったと思った作品で、雰囲気は素晴らしかった。
作品の詳細
作品名:オールド・ナイフ 〜127便の真実〜 |
原作名:All the Old Knives |
監督:ヤヌス・メッツ |
脚本:オレン・スタインハウアー |
公開:2022年4月8日 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ |
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