西部劇映画

荒野の用心棒

クリント・イーストウッドの出世作で、黒澤明の『用心棒』を西部劇に翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作

ストーリー:1872年。ニューメキシコ国境の町サンミゲルに、流れ者の凄腕ガンマン、ジョー(クリント・イーストウッド)がふらりと現れる。町はバクスター家とロホ兄弟の勢力が争いを続けており、酒場の亭主から町民が犠牲になっており儲かるのは棺桶屋だけだと聞かされる。バクスターの手下を早打ちで殺したことでロホ兄弟の手下となったジョーは、この無法者グループを同時に始末しようと考え・・・。

出演:クリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ、マリアンネ・コッホ、ホセ・カルヴォ、ヨゼフ・エッガー、アントニオ・プリエート、ジークハルト・ルップ、ウォルフガング・ルスキー、マルガリータ・ロサノ、ベニート・ステファネリィ

視聴者の声【Amazonレビューより

★★★★★ かっこいい

最近制作されない西部劇。懐かしくクリント・イーストウッドのカッコよさにハマった映画です。

★★★★★ やっぱり歴史的名作ですね。

もとは黒澤明監督の『用心棒』がベースになっているとのことですが、それを完璧なまでに西部劇にしたてているあたり、逆に独創性が高いとおもいます。これは真似どころか、全く新しい世界に時代劇を置き換えてしまった歴史的名作。しかも、アメリカ製の広くて明るい雰囲気からは程遠い狭くて暗い雰囲気。マカロニ・ウェスタンの降臨です。その後のレオーネ監督の作品とくらべると安上がりな作り。しかし、その安上がりさが逆に舞台となるひなびた寒村をさらにひなびた風情にしているところがみそです。荒涼とした村に「名無しの男」が登場。どんな生い立ちなのか、職業はなんなのか、何を目的に旅をしているのか一切不明。クリント・イーストウッドが生涯の当たり役に出会った瞬間です。クールなようで、優しく、けだるいようで男気のある魅力的なヒーローをごく自然に演じて忘れがたい味を出しています。ガンファイトもやっぱり一味違う。ひっぱってひっぱって一瞬で勝負がつくあたり、空間造形、時間造形ともになんとも言えず興奮させられます。残酷な描写もただいたずらに安っぽいのではなく、インパクトを有しているのでしっかりと映画になっています。後に膨らんでいくレオーネらしさ、つまり『夕日のガンマン』の多重ヒーロー化、『続夕日のガンマン・地獄の決闘』のスケールの大きさ、『ウェスタン』の叙事詩的語りなどはまだありませんが、その発芽をしっかりと予見させてくれるようなシンプルなインパクトを有する、これは映画に一ジャンルを与えた歴史的名作。

作品の詳細

作品名:荒野の用心棒
原作名:A Fistful of Dollars
監督:セルジオ・レオーネ
脚本:ヴィクトル・アンドレス・カテナ
公開:イタリア 1964年9月16日、日本 1965年12月25日
上映時間:96分
制作国:イタリア、スペイン、西ドイツ
製作費:20万ドル
興行収入:1900万ドル
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