悲哀と歓びが寄り添う笑いと涙のハーモニー
ストーリー:19世紀末期イタリア。双子の兄妹セバスチャン(スティーブン・マッキントッシュ)とヴァイオラ(イモジェン・スタッブス)は、船旅のさなか嵐に遭遇し遭難した。奇跡的に助かったヴァイオラは、男装してその土地の領主オーシーノ公爵(トビー・スティーヴンス)に仕えることに。いつしかヴァイオラは公爵に恋してしまうが、公爵は伯爵令嬢のオリヴィア(ヘレナ・ボナム=カーター)を愛していた。が、オリヴィアは男装のヴァイオラを女性とは知らずに恋してしまう・・・。
出演:イモジェン・スタッブス、スティーヴン・マッキントッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、トビー・スティーブンス、ベン・キングズレー、ナイジェル・ホーソーン、リチャード・E・グラント、メル・スミス、イメルダ・スタウントン
★★★★★ 何度見ても素敵な映画
とにかく、男装したイモジェン・スタッブスの美しさがたまりません。笑いあり、涙あり。この作品に出会えて幸せです。
★★★★★ 映画化されたシェイクスピア喜劇の最高峰
喜劇の映画化は難しいのですが、その点からもこの作品は最高の出来です。演出を担当したトレヴァー・ナンの才能でしょう。道化の歌が醸し出す雰囲気もぴったり。 双子がからむ物語はシェイクスピアの定番のひとつですが、そんな設定の妙も理解することができます。 最初から最後まで名優たちの競演を楽しむことができます。大満足!
★★★★☆ ハッピーエンドと少しの苦い味
ストーリーはわかりやすいですし、魅力的な俳優さんたちが出演しています。ボナム・カーター(オリヴィア役)はとてもキレイで、チャーミング。ベン・キングズレー(道化役)は、すべてを見透かすような知的な存在感がありました。それに、双子の兄妹がそっくりのキャスティングなので、最後に兄妹が同時に出演する場面にも違和感がありません。ただし、執事を叔父のサー・トービーが騙してからかう場面など(シェイクスピアの時代には、笑いの場面だったのかもしれませんが)、現代の感覚で見ると、やりすぎで、後味が悪いおふざけだと感じます。驚きの楽しいハッピーエンドの展開となりますが、どこかに苦い味が残ります。それも『十二夜』の一つの味なのでしょう。
作品の詳細
作品名:十二夜 |
原作名:Twelfth Night: Or What You Will |
監督:トレヴァー・ナン |
脚本:トレヴァー・ナン |
原作:ウィリアム・シェイクスピア |
公開:イギリス 1996年10月25日、日本 1998年5月2日 |
上映時間:134分 |
制作国:イギリス、アメリカ、アイルランド |
製作費:500万ドル |
興行収入:3300万ドル |
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