全米で17歳の著者が描いた衝撃作「TWELVE」。劇薬”トゥエルヴ”を巡り、華やかなパーティが一転・・・発砲、殺人とつぎつぎ引き起こっていく!
ストーリー:NYマンハッタン。マイク(チェイス・クロフォード)は、母親を亡くしてから高校を中退しドラッグディーラーに。マイクの携帯はひっきりなしに鳴りつづける。マイクの顧客は、アッパーイーストに住む上流階級の高校生たち。彼らはヴァケーション中、親のいないタウンハウスで連日ドラッグパーティに明け暮れている。ある晩マイクは、いとこのチャーリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)の携帯に電話をかけるが、何日も返信が全くない・・・実はこの夜、ハーレムで2人が殺された。その少年の死体がチャーリーだということをマイクは知らない。そして親友ハンターが、少年ナナの殺人容疑で逮捕された。この殺人事件から<最高の休暇>は一変、新種のドラッグ<トゥエルヴ>を巡り、流血と恐怖の静かなカウントダウンが始まった・・・。
出演:チェイス・クロフォード、ロリー・カルキン、50セント、エミリー・ミード、エマ・ロバーツ、エスティ・ギンズバーグ、ビリー・マグヌッセン、ジェレミー・アレン・ホワイト、フィリップ・エッティンガー、ゾーイ・クラヴィッツ、エレン・バーキン、コディ・ホーン
★★★★☆ 『精一杯生きて』
『愛に気付いているのに 孤独で かたくななのだ』みんなに言える事なのかもしれない。とある青年が大切な人の死に本当に向き合うまでのリハビリ物語。貪り過ぎると終わるのが早い…ドラッグでも何でも。本当の被害者、孤独なのはその人の家族であり恋人、友達だったりする。日本に生まれて育って今もここに生きている私にとってはこの映画の登場人物は裕福過ぎる状況に見える。ルックスも金も未来もとても恵まれている。その境目に存在する青年が唯一の存在であり、遠い物語で済む問題や感情を目の前に「ドン!」と投げかけてきてラストにやっと、彼から表情が読み取れた。最初から何か訴えてそうな、逆に何も無いかのような彼の表情が自分と同じ「自分の意志ではなく孤独になってしまった」存在に触れて決心したみたいに頷きながら表情を取り戻した。彼のこれからの人生はきっとハードで死ぬまで問題なんてなくならない。人は死んだら忘れ去られる。埋葬の時に悲しんでもらえれば…それで充分だ。そんな刹那的な理由ではなく、彼には幸せを掴み取るチャンスがある。幸せってのはまだ生きてるって事で。望めば、生きていける。そう信じられる映画です。
作品の詳細
作品名:トゥエルヴ |
原作名:Twelve |
監督:ジョエル・シュマッカー |
脚本:ジョーダン・メラメッド |
公開:アメリカ 2010年8月6日 |
上映時間:94分 |
制作国:アメリカ、フランス |
製作費:500万ドル |
興行収入:260万ドル |
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