第1次世界大戦で重傷を負って手足を失い、目や耳の機能も奪われた青年の運命を悲痛に描いた反戦映画の名作
ストーリー:第1次世界大戦の戦場で砲弾を受け、重傷を負った20歳の青年兵ジョー(ティモシー・ボトムズ)。担ぎ込まれた病院で両方の手足を切断され、見ることも聞くこともできなくなる。すっかり変わり果てた状態で病院のベッドに横たわる自分を発見し、心の中で嘆き悲しむジョー。鎮静剤を注射され続ける、そんな彼の脳裏に出征前夜、恋人のカリーン(キャシー・フィールズ)と初めて一夜をともに過ごしたこと、釣り好きだった父親との思い出など、さまざまな記憶がよみがえっていき・・・。
出演:ティモシー・ボトムズ、キャシー・フィールズ、ジェイソン・ロバーズ、マーシャ・ハント、ドナルド・サザーランド、ダイアン・ヴァーシ、デビッド・ソウル、モーリス・ダリモア、ドン・バリー、エリック・クリスマス、エドュアルド・フランツ、ケリー・マクレーン、チャールズ・マックグロー、バイロン・モロー、サンディ・ブラウン・ワイエス
★★★★★ これは、非常に視るのがつらくなる様な「反戦映画」です!
主人公は、第一次世界大戦で重傷を負った兵士の闘病記録なのです。「両手・両足・顔半分」が無くなり、口も負傷していて、耳も聴こえず、下界の情報は、皮膚感覚しか無いという、「生きている事自体が、地獄」という状況で、ベッドに横たわっている時は、画面がモノクロで、負傷する前の回想シーンは、カラー画像です。しかし、カラー画像に砲弾が着弾する「ヒューン」という音が聴こえると、モノクロ画像の現実に転換します。だから、「砲弾の音」が聴こえる時は、視ているのが辛くなります。しかし、下界との情報交換の手段として、モールス信号を頭を枕に打ち付けて、医師達が驚くのです。ある時、看護婦が、主人公を安楽死させようとしたとき「主人公」は、「看護婦さん、ありがという」という感謝の気持ちになります。しかし、医師が気付いて、看護婦を止め、「死ぬ」事も許されず、暗い部屋で、寿命がくるまで、過ごす・・・というエンディング。「人間として生きている事」の意味を深く、考えさせられる、もの凄い映画です。
★★★★☆ やりきれなさの残る戦争映画
観終わった瞬間からのもどかしいまでのやりきれなさと恐怖に襲われる映画である。戦争の現実を視覚も四肢もなくした「雄弁な」若き兵士の声が憎しみと悔しさと悲しさをない交ぜにして尚計り知れない暗黒の恐ろしさを語る。映画ならではの名作である。
作品の詳細
作品名:ジョニーは戦場へ行った |
原作名:Johnny Got His Gun |
監督:ダルトン・トランボ |
脚本:ダルトン・トランボ |
公開:アメリカ 1971年8月4日、日本 1973年4月7日 |
上映時間:112分 |
制作国:アメリカ |
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