ドラマ

ミラーズ・クロッシング

究極の完成度に誰もが息を呑んだ、凶暴と裏切りの美学

アクションはあくまでも激しく、映像は叙情に満ち、その中で繰り広げられる陰謀、裏切り、友情、愛といった人間ドラマ。全てのマフィア映画を超えた迫力がそこにある。

ストーリー:1929年、禁酒法時代のアメリカ東部のある街。アイルランド系とイタリア系のボスが暗黒街で激しく勢力を争っていた。街を取り仕切るアイルランド系の大ボス、レオ。レオと固い男の絆で結ばれたバクチ打ちのトム。2人から愛されるしたたかな娼婦のヴァーナ。姉のヴァーナに守られて裏切りを重ねるチンピラのバーニー。裏切り、陰謀、欲望が渦巻き血なまぐさいギャング戦争の火蓋が切って落とされた!

出演:ガブリエル・バーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アルバート・フィニー、ジョン・タトゥーロ、ジョン・ポリト、J・E・フリーマン、スティーヴ・ブシェミ、マイケル・ジェッター、サム・ライミ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ かっこいいです

主人公のガブリエル・バーンがクールです。冷静に考えれば酒好き・ギャンブル好きで優柔不断の単なる「ええかっこしい」な主人公とも言えるかもしれませんが、ガブリエル・バーンの演技とスタイリッシュな映像で「胡散臭さ」ギリギリにまとめています。最後の帽子が転がるシーンが印象的でした。コーエン兄弟お得意のブラックユーモアも健在です

★★★★★ コーエン兄弟らしい雰囲気で凄く面白かったです。

ギャング映画は色々見たのですが、自分が単純に知識不足なのか、それで少し疑問に思ったのは大体の作品がイタリア系マフィアとアイルランド系マフィアの抗争がやたら多いような気がしました。まぁでもコーエン兄弟の作品だけあって完成度は非常に高くて見ていてユーモアもあるかなと感じました。この兄弟の作品はシリアスな展開にも若干のユーモアのセンスがありスタイリッシュな感覚があるので大好きです。ちょっと地味な作品ですがちょっと変わったギャング映画として見て良いと思うし、単純にコーエン兄弟の映画のファンなら見て損は無いと思います。

★★★★★ やっと登場(涙)!

これは本当にカッコイイ、スタイリッシュな映画です。ファッション、セリフ、ストーリー、アクション、オープニングからエンディングまで何もかもがカッコ良いのです!ちょっとクラシックなギャング映画なのですが、まさにハードボイルド!この手のジャンルでは私はこれが1等賞だと思います。ついにDVD化!!ウーレすィー!!!なのに、日本ではほんっとうに無名の映画です。なんでかねえ?男の生きざまから、スーツの着こなし、気の聴いたセリフにカッチョ良いウイスキーの飲み方までお手本だらけのこの一本。おすすめです!!

★★★★☆ すでに個性的ではあるものの・・・

コーエン兄弟は大好きな映画作家ですが、この映画を見逃していました。今こうして振り返って観ると、随所にコーエン兄弟の個性は感じられるものの、のちのいくつかの作品と比べると、やや見劣りがしました。もともとギャング映画は大好きなのですが、なんというか「もうひとつキャラクターへの感情移入ができないまま」終わってしまった感がありました。(それをクールと言えばクールなんですが・・・)出演者の中ではアルバート・フィニーがやっぱりさすがの貫禄でした!

★★★★☆ コーエン兄弟のハードボイルド大作

コーエン兄弟の脚本・監督・製作のハードボイルド大作である。終始緊張感のある画面づくりと運びはさすがだが、やや退屈感もある。重厚感がつきまといながら、なかなか腹にこたえるような作品に仕上がっていない感がある。それはひねりすぎの作りこみのせいかも知れない。それにしても秀作であることに変わりはない。アルバート・フィニーは懐かしい。二枚目の優男という役どころの俳優だったのだが、ここではまったく初めて見るような野太い感じのアイルランド系ギャングのボスをこなしている。彼の役者人生がそうさせたのだ。さすがである。

作品の詳細

作品名:ミラーズ・クロッシング
原作名:Miller’s Crossing
監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
公開:アメリカ 1990年9月22日、日本 1991年6月1日
上映時間:115分
制作国:アメリカ
製作費:1400万ドル
興行収入:500万ドル
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