アメリカ公民権運動の最中、アラバマ州セルマで起こった血の日曜日事件を題材に描いた歴史ドラマ
ストーリー:1964年ノーベル平和賞を受賞したキング牧師(デヴィッド・オイェロウォ)は、翌65年、黒人の選挙権を求める525人の同志と共に、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまで80キロのデモ行進を始めるが、そこに待ち構えていたのは白人の州警察と民兵隊だった。次々と黒人たちが殴り倒されていくニュース映像が全国に流れ、テレビの前の全米7,000万人が衝撃を受ける。「肌の色など関係ない。人は皆平等だと信じるならば共に行進しよう」キング牧師の呼びかけに、全国から続々と人々が集まってくる。翌日、黒人と白人、男と女、大人と子供がしっかりと腕を組み、彼らは再び歩き始めた・・・。
出演:デヴィッド・オイェロウォ、トム・ウィルキンソン、カルメン・イジョゴ、アンドレ・ホランド、テッサ・トンプソン、ジョヴァンニ・リビシ、ロレイン・トゥーサント、ウェンデル・ピアース、コモン、アレッサンドロ・ニヴォラ、キューバ・グッディング・ジュニア、ティム・ロス
★★★★★ ワシントン大行進、ノーベル平和賞受賞の後に
この映画の題材となった「血の日曜日事件」が、アラバマ州セルマで起こったのは1965年3月である。「私には夢がある」の演説で有名なワシントン大行進が1963年、キング牧師のノーベル平和賞受賞が1964年。映画は、その後になお根強く残る黒人差別で命を落としていく人々を淡々と描く。洗礼式を待ち望んでいた幼い少女たち、両親をかばおうとした黒人青年、黒人と連帯するために南部に来た白人牧師も襲撃され命を落とす。多くの痛みと犠牲の中で、苦悩しつつも非暴力を貫く黒人たち。州知事、FBI長官、大統領、マルコムX、キング牧師。それぞれの思惑がぶつかり合い、入り乱れる中、ジャーナリズムと司法が健全に機能して、アメリカが黒人たちのために、閉ざされていた門を開いていく姿は感動的ある。終盤、ジョンソン大統領とキング牧師の演説によって、アメリカの良識の勝利が示される。しかし、この歩みが終わることはない。今もアメリカでは、様々な障害や妨害の中、明日に向かっての険しい歩みが一歩一歩進められている。
★★★★☆ 感動ストーリー
最後まで見終わって、キング牧師はあまりにも有名なので、ある程度のことは知っていたつもりだったけれど、彼が銃弾に倒れた時がまだ39歳だったなんて、本当に驚きました。あれだけのことを成し遂げた人なので、勝手にもっといってるものだと思ってましたが。強い意思と志があれば、どんなことを成し遂げるにも年齢は関係無いってことなんですね。
作品の詳細
作品名:グローリー/明日への行進 |
原作名:Selma |
監督:エイヴァ・デュヴァーネイ |
脚本:ポール・ウェブ |
公開:アメリカ 2014年12月25日、日本 2015年6月19日 |
上映時間:128分 |
制作国:アメリカ |
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