ドラマ

エンジェルス・イン・アメリカ

マイク・ニコルズ監督が80年代のN.Y.を舞台に、AIDSに感染した同性愛者とその家族が抱える問題を描いたヒューマンドラマ

舞台は1980年代のニューヨーク。エイズ(後天性免疫不全症候群)の発病に動揺するゲイの青年とパートナー、その友人、ゲイであることを決して自分で認めない議員、隠れゲイの男とその母親やその妻といった人々が、それぞれの苦しみをきっかけにリンクしていく。登場人物の多くはゲイだが、決して“ゲイのためのストーリー”ではなく、愛について、宗教について、性について、そして生についてといったテーマを観客それぞれの人生に照らして考えさせる奥深いドラマに仕上がっている。

キャスト:アル・パチーノ、メリル・ストリープ、パトリック・ウィルソン、メアリー=ルイーズ・パーカー、エマ・トンプソン、ジェフリー・ライト、ジャスティン・カーク、マイケル・ガンボン、サイモン・キャロウ、ジェームズ・クロムウェル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ゲイやエイズを背景に描く、人間の生

パチーノ演じる大物ロイ・コーンはエイズを告知され、ゲイであることを憎み罵りつつ死に向かう。ジョーはゲイであることに気付きつつ、妻ハーパーとの関係に悩む。妻は薬で妄想の世界を彷徨い、ジョーはとうとうストリープ演じる母親ハンナにゲイであることを告白。若きプライアーはエイズとなり,ゲイの恋人ルイスに去られる。ルイスは葛藤に苦しみ,プライアーは生きる支えを失い、生死の境を彷徨う。ジョーとルイス、ハンナとプライアーも不思議な縁で結ばれる。プライアーの看護士を演じるエマ・トンプソンは、彼の夢に出る天使役も熱演。狂言回しの役どころがプライアーの親友でゲイで看護士のベリーズ。ジェフリー・ライトがハーパーの妄想中の奇人と同時に演じる。これらの登場人物が、現実はもちろん妄想や夢の中でも互いに関わり合う。絶望の淵に立たされた者同士救い合う。ゲイがどうだとか、アメリカがどうといった説教じみたドラマではない。80年代NYのゲイとエイズを背景とした名優及び名監督による良質のアンサンブルドラマだ。

★★★★★ 圧倒された

ブロードウェイの戯曲を映像化したもの。同性愛、エイズ、宗教、神、親子愛、人間愛、友情、裏切り、罪悪感など、ストーリーの深さと重さ、役者の名演、こちらの個人的経験による感情移入で、各エピソードで心を揺さぶられました。名優がたくさん出ていますが、中でも昔から好きだったエマ・トンプソンとジェフリー・ライトの演技力の高さにますますファンになりました。敬虔なモルモン教徒役のパトリック・ウィルソンも繊細な演技で良かったです。ジェフリー・ライトは1992年の舞台版でも同じ役を演じ、トニー賞を受賞。舞台での彼の演技も見てみたかったです。この話の舞台になっているレーガン~父ブッシュ政権の時代に私は在米でした。エイズについては大学でも教育が盛んだったし、発症した患者から直接話を聞くという機会もありました。何よりショックだったのは、尊敬して憧れていた教授がエイズで亡くなったことでした。ドラマを見て彼が戦ったであろう不安や苦しみを改めて思い、せめて最期はおだやかであっただろうかと涙が出ました。ストーリーから感じることや得るものは各自それぞれと思いますが、私は深い苦悩の中でも希望を持つことが人間の強さになるのだろうと感じました。だから私は弱いのかとも。生きるのって大変。

★★★★☆ 舞台劇のような・・・不思議な・・・

当時のアメリカの政治や宗教観、人種問題などに疎いので、全然話しについていけないし、この暗いストーリーは何処に向かっているのかもわからないのに、役者たちの凄まじい怪演ぶりに魅せられて一気に鑑賞しました。最後までよくは理解できなかったけど、何故か良いものに出会えたと満足感に包まれました。

★★★☆☆ アル・パチーノがすばらしい

アル・パチーノが観たくて視聴。さすがはいぶし銀の演技です。その迫力に終始圧倒されました。ほかの役者陣の演技もすばらしい。個人的にはゲイの黒人看護師のキャラに惚れました。物語については正直ピンときませんでした。政治やらHIVやら宗教やら何やら深そうなテーマがたくさん盛り込まれていて、含蓄のありそうな台詞もところどころにちりばめられています。でも結局作者が何がいいたかったのか、肝心のこの部分がいまいち伝わってきませんでした。本作のテーマを総括するとたぶん、現代は神に見捨てられたようなひどい時代だけれど、それでも僕らは生きるしかないし、人生は誰にとっても苦悩に満ちたものだけれど、個々の生をめいっぱい生きていくことでそこにかならず希望とか新しい世界観のようなものが生まれる、というようなことのように思います(ラストで主要登場人物が画面のこちらに向かってテーマを説明するのですが、それって物語を通して感じさせるものなのでは)。で、別に6時間かけて教わる話じゃないし、とか感じたわけです。物語の役割というのはその「新しい世界観」そのものを提示し、鑑賞前と鑑賞後で観客の世界の見え方をがらりと変えてしまう、というような体験をもたらすことだと思うからです。僕がテーマをしっかり汲みとれなかっただけかもしれませんが、6時間あれば何か古典でも読めたなあというのが率直な感想です。

作品の詳細

作品名:エンジェルス・イン・アメリカ
原作名:Angels in America
監督:マイク・ニコルズ
脚本:トニー・クシュナー
公開:アメリカ 2003年12月7日~14日
上映時間:352分 (全6章)
制作国:アメリカ、カナダ
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