知りすぎた、男(ゴースト)。英国首相は、なぜ戦争に加担したのか。その謎を、目覚めさせてはならない
ストーリー:元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸の孤島に1ヵ月閉じ込められることと、締め切りまで時間がないことを除けば、おいしい仕事のはずだった。しかし、前任者のゴーストライターは事故で死んだという-。とにかく、気乗りがしなかった・・・。 仕事を始めた直後、ラングに、イスラム過激派のテロ容疑者を“不法”に捕らえ、拷問にかけたという戦犯容疑がかかる。しかし、この政治スキャンダルもまだ序章に過ぎなかった。 はかどらない原稿と格闘していく中で、ゴーストライターはラングの発言と前任者の遺した資料との間に矛盾を見出し、ラング自身の過去に隠されたもっと大きな秘密に気づき始める。やがて彼は、ラングの妻ルースと専属秘書アメリア・ブライとともに、国際政治を揺るがす恐ろしい影に近づいてゆく・・・。
出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットン、ジョン・バーンサル、デヴィッド・リントール、ロバート・パフ、ジェームズ・ベルーシ、イーライ・ウォラック
★★★★★ 英国の政界を舞台としたサスペンス映画
テンポよく進む話、気の利いたブリティッシュ・ジョーク、耳に心地良いイギリス英語。徐々に明かされる謎、主人公を襲う危機、予想を裏切る展開の連続。観る者の注意を常に引き続ける、良質なサスペンス映画だ。
★★★★★ 思わず引き込まれる映画
物語の中にぐいぐい引き込まれます。主人公のライターに感情移入し、はらはらドキドキ。誰が見方で誰が敵なのか?最後の最後に謎が解けた時!本当に面白いので、ぜひご鑑賞ください!
★★★★☆ 終劇3分前こそ山場
秀逸なスリラー・ミステリー。不審死の前任者から前首相の自伝の仕事を引き継いだゴーストライターが、原稿を取り巻く人間関係と政治の疑惑に巻き込まれていく。と言うより、自ら踏み込んでいってしまう。どちらかといえば物静かなキャラクターだが、そういう性格、たちなのだと納得させられる名演。素直で、いくらかのユーモアセンスがあり、すこし抜けたところがある。好印象。派手なアクションや演技のない、淡々としたストーリーと画で物語は進む。特に中序盤は起伏がなく退屈、と人によっては感じるかもしれない。しかし、画からも伝わる嵐の前の静けさのように、一面いまにも降りそうな灰色の曇り空のように、重い通奏低音のように纏わりつく不穏さを感じつつ楽しんでほしい。最後の最後、終劇3分前こそが最大の山場。そのあとはサラリと流し、およそ予定調和とすら思える終劇で観客に衝撃の余韻を残したまま終わる。ぜひ最初から最後まで通して観てほしい。
作品の詳細
作品名:ゴーストライター |
原作名:The Ghost Writer |
監督:ロマン・ポランスキー |
脚本:ロバート・ハリス |
公開:ドイツ 2010年9月18日 |
上映時間:128分 |
制作国:イギリス、フランス、ドイツ |
製作費:4500万ドル |
興行収入:6000万ドル |
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