ドラマ

ランナウェイ・ブルース

明日を求めて

強い絆で結ばれた兄弟の逃避行を描くロードムービー!

ストーリー:フランク(エミール・ハーシュ)とジェリー・リー(スティーブン・ドーフ)はネバダ州リノに暮らす兄弟。弟のフランクが紡ぎ出す痛快な冒険譚に、兄のジェリー・リーがイラストを描き起こし、つらく何の展望もない毎日を笑い飛ばし生きてきた。ある日ジェリー・リーが交通事故を起こし、少年を轢き逃げしてしまう。警察の追及を逃れるため、ふたりはフランクのかつての恋人アニーが住むエルコへ向かう。互いに愛し合いながらも、ある出来事をきっかけに別れてしまったフランクは、もう一度アニーの心を取り戻すことが出来るのか?一方、足の傷を悪化させたジェリー・リーは急速に体調を崩し、兄弟に残された時間はあとわずかだった・・・。

出演:エミール・ハーシュ、スティーブン・ドーフ、ダコタ・ファニング、クリス・クリストファーソン、ジョシュア・レナード、デイトン・キャリー、ノア・ハープスター、ジェニカ・ベルジャー


視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 兄と弟

兄弟で楽しそうに物語を作るシーン、挿入されるいかにもアメリカな漫画、ダコタ・ファニングの美しさ。救いのないひたすら暗いシチュエーションの中から、それでも何かあたたかいもの浮かびあがってきて、見終わってジーンときました。世間的には脱落者かもしれない兄弟だけど2人のあいだで交わされる感情は最高にピュアで得難い感じがしてうらやましかったです。

★★★☆☆ アメリカ版「昭和枯れすすき」

病死した母親が生前に搾り出すように息子たちに伝えた言葉…「いつまでも兄弟一緒にいなさい」この一言が兄弟の支えにもなり、決して外せない枷ともなり、無謀な行動ヘも駆り立てる「呪いの言葉」として2人にのしかかり、取り返しのつかない惨事をもたらしてしまう。青年になっても無茶を繰り返す兄(スティーヴン・ドーフ)に献身的に寄り添い、時に衝突しながらも絆を確かめ合う弟(エミール・ハーシュ)の行動が痛々しく、「ある理由」で別れてしまった彼女(ダコタ・ファニング)ヘの断ち切れない想いも交差し、弟の切ない心象が寒風吹きすさぶ田舎町の閑散さと重なり、象徴しているようにも感じます。安宿でのその日暮らし(←原題の意)を余儀なくされる現実を打開すべく、代償を覚悟し兄が弟に伝える助言は、母親の遺言の呪縛を解く作品唯一の救いだが、同時に世の厳しさに打ちのめされた兄弟の唯一の抵抗でもあったようで、その人間としての手札の薄さが物悲しさを更に強調し、忘れられない場面を生み出します。明るく、楽しく、気分良く軽快な作品ではありませんが、なぜか深く心に引っ掛かる作品でありました。

作品の詳細

作品名:ランナウェイ・ブルース
原作名:The Motel Life
監督:アラン・ポルスキー
脚本:ノア・ハープスター
公開:アメリカ 2013年11月8日
上映時間:90分
制作国:アメリカ
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