ニューヨークを舞台にした3つのストーリーから成るオムニバス映画
ストーリー:【第1話】マンハッタンのイーストサイドの倉庫をアトリエにしている画家のドビー(ニック・ノルティ)は、3週間後に迫った個展を前にして苛立っていた。その原因は助手であり恋人でもあるポーレット(ロザンナ・アークェット)の存在。数日後、彼女は男と別れて戻ってきたが、ドビーはベッドを共にしない彼女に集まる男たちに次第に神経質になってゆく・・・。【第2話】留守がちの両親と共にニューヨークの超高級ホテルに住むゾイ(ヘザー・マコブ)は12歳。彼女の通う学校にアラブの王様アブー(セリム・トリリ)が転校してきた日、ホテルが強盗に襲われ、ゾイの機転で彼女の父のクラウディオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が持っていた世界的に有名なダイヤのイヤリングは難を逃れた・・・。【第3話】ニューヨークで弁護士をしているシェルドン(ウディ・アレン)は、口うるさく彼を子供扱いする母(メイ・クエステル)の存在に悩んでいた。3人の子持ち女リサ(ミア・ファロー)と結婚するつもりのシェルドンに反対するそんな彼女が、ある日突然中国奇術のボックスに入ったまま消えてしまった。
出演:ニック・ノルティ、ロザンナ・アークェット、スティーヴ・ブシェミ、ヘザー・マコーム、ジャンカルロ・ジャンニーニ、タリア・シャイア、ウディ・アレン、ミア・ファロー、ジュリー・カブナー
★★★★★ オムニバス
スコセッシ、コッポラ、アレンと当時の人気監督がおのおの自分のスタイルでニューヨークを描いていますが、どこにでもありそうな話で特にニューヨークに 限定しなくてもよいと思いました。自分としてはアレン編のいつものコンプレックスを 具現化したような作品が面白かったです。
★★★★★ 出色のオムニバス!
オムニバス映画は数あれど、これほどの粒揃いも珍しい。一本はつまらなかったり、あるいは一本しか観る価値のないものだって、多いのだが。大体、ニューヨークで撮られた映画というのは、ハリウッドものよりも大人の鑑賞に堪えるものが多い。が、スコセッシにコッポラにウディ・アレンとくれば、期待するなというほうが無理というもの。いずれ劣らぬ個性派で、20世紀を代表する映像作家にして脚本家だ。で、いずれも期待は裏切られない。それぞれ持ち味を発揮してのソーホーのロフトが舞台の恋愛物、リッチなホテルで繰り広げられる家族物、アレン得意の神経症的ファンタジー物、と実に楽しませてくれる。三者三様の、「これが我がニュー・ヨーク」とばかり、あの都市の魅力的な面もそうでない面も鮮やかに捉えている。ドンパチも際どい濡れ場もない変わり、安心して観られる秀作ばかり。巨額の制作費だの、CGだのが売り物の子供だましじゃなく、生身の人間の芝居がじっくり見たい、というヒトにお勧め。
作品の詳細
作品名:ニューヨーク・ストーリー |
原作名:New York Stories |
監督:マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレン |
脚本:リチャード・プライス、フランシス・フォード・コッポラ、ソフィア・コッポラ、ウディ・アレン |
公開:アメリカ 1989年3月1日、日本 1989年9月6日 |
上映時間:124分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1000万ドル |
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