100%予測不可能! ネタバレ厳禁!!! スリルと謎解き、笑いも超一級!
ストーリー:NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく・・・。
出演:ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニ・コレット、ラキース・スタンフィールド、クリストファー・プラマー、キャサリン・ラングフォード、リキ・リンドホーム
★★★★★ ミステリーとしても社会風刺としても楽しめる一本。
名探偵が資産家変死事件を捜査する。クセの強い遺族達とアリバイ、名探偵との駆け引きで次第に追い詰められる容疑者。しかし遺産相続に絡み予想外の事態が次々と起こり、話は急展開して行く。本作は表面こそ典型的ミステリー映画ですが、同時期に話題となった”ジョーカー”や”パラサイト”のように、格差と差別、それによる断絶をテーマ等、現代的な要素が織り込まれています。しかしそれ等のような暗澹とした作風にはなっていません。その理由は第一に登場人物のキャラクター。飄々とした探偵ブノワ·ブラン。事実上の主役である、優しく挫けない看護師マルタ。資産家遺族も最悪のすねかじり·ランサムを筆頭に大半がロクでなしながら、皆クセの強いダメ人間なので憎みきれない。第二にユーモア。探偵と容疑者の駆け引きや追跡劇はどこかユルくて滑稽。マルタのミステリーにあるまじき”体質”も笑いを誘う。しかし作品のバランスを崩さない塩梅なので白ける事はありません。当初はご都合主義に思えた”体質”も、駆け引きや武器(!)として上手く機能しています。第三に結末。先に引き合いに出した二作のように、現実問題を描いた映画はハッピーエンドになり難いが、本作はあえて物語的な絵空事を貫く。苦しい現実を、せめて物語の中だけでも救済できる事が映画の魅力の一つだと感じられる、後味の良い幕引きを迎えます。今時VHFを使っていたり、人間関係の把握がやや面倒と、ツッコミ所が無い訳では無いですが、ミステリーとしても社会風刺としても上手くまとまった、一見の価値ある映画です。
★★★☆☆ 観る人を選ぶ
豪華キャストだと意外と面白くないというのが映画の定説だと思っています。この作品もそれに近いミステリー映画です。アガサ・クリスティなどミステリーが好きな人には面白いのではないかと思いますが、普通に映画としての面白さはと言われると高得点は与えられません。それぐらい地に足がついていないというか、リアリティに欠けた感じを受けました。主役ともいえるアナ・デ・アルマスは、どこかで観た顔だなと思って調べたら『ブレードランナー 2049』に出てくる、機械式の偽の恋人を演じた人ですね。ウクライナ人の役でしたが本当はキューバ人だそうです。クリストファー・プラマーは、『サウンド・オブ・ミュージック』、目撃者、最近では『ドラゴンタトゥーの女』など数々の作品に出演している超ベテランですが、トニー賞、エミー賞、アカデミー賞の三冠を取っているだけあって素晴らしい演技です。他にもダニエル・クレイグ以下スターが目白押しです。ミステリーがお好きな人にはお勧めできます。
作品の詳細
作品名:ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 |
原作名:Knives Out |
監督:ライアン・ジョンソン |
脚本:ライアン・ジョンソン |
公開:アメリカ 2019年11月27日、日本 2020年1月31日 |
上映時間:130分 |
制作国:アメリカ |
製作費:4000万ドル |
興行収入:3億900万ドル |
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