平凡な夫婦の間に産まれた、悪魔の赤ちゃんの恐怖と愛憎!
ストーリー:フランク(ジョン・P・ライアン)とルノール(シャロン・ファレル)の間に待望の2人目の子供が産まれた。しかしその赤ちゃんは、悪魔のような姿と驚異的な生命力を持った異様な生物だった。赤ちゃんはお産に立ち合った医師、インターン、看護婦らを全て惨殺し、分娩室から姿を消す。警察は当初新生児がこの事件起こしたとは思わなかったが、その日から獣のような牙と爪による惨殺事件が次々と起こり、ついに警察は赤ちゃんを包囲網にかける事を試みるが・・・。
出演:ジョン・P・ライアン、シャロン・ファレル、アンドリュー・ダガン、ガイ・ストックウェル、マイケル・アンサラ
★★★★★ 日曜洋画劇場
昔テレビの日曜洋画劇場で観た時は怖かった。割れる牛乳瓶と血だらけの赤ちゃんの口のアップがトラウマになった。今見ると怖さより悲しい感じがした。実は意外と家族皆で観れるホラー映画なのかもしれない。赤ちゃん目線のカメラワークも良い。
★★★★☆ 悪魔、でも親にとっては天使…
平和な家庭、出産を控えた妻、新しい家族の誕生を待ち望む夫と息子。しかし、生まれた赤ちゃんは化け物だった。生まれてすぐに医者と看護師を殺し、場所を変えながら遭遇した人間を次々に殺していく赤ちゃん。赤ちゃんを殺すべく捜査を続ける警察と異常出産について調べたいがために両親に赤ちゃんを手放す契約をするよう勧める科学者。か弱く、愛される存在であるはずの赤ちゃんが殺人鬼であると言う恐怖とその裏でうごめく大人たちの汚い取引。化け物であってもわが子を殺すことのできない両親の葛藤。環境汚染が人体に及ぼす影響をほのめかす描写。ホラーの枠を超えて、さまざまな問題を投げかけてくる作品です。純粋にホラーとしてどうかというと、怖さはほとんどありません。警察の捜査もお粗末で、チラチラ見える赤ちゃんもいかにも作り物といった感じ。しかしまあ作られた年代が古いのでその辺は仕方ないでしょう。現代のホラーに慣れた人にとっては刺激も少なく退屈だと感じるかもしれません。この作品が『赤ちゃんに対する恐怖』という、かわいらしくてはかなげであるが理解できないものに対する恐怖を感じるきっかけになった人も多いのではないでしょうか。何度かリメイクされている名作です。
★★★☆☆ お子さんが妊娠中の方は決して観ないでください。
ホラー物、サスペンス物などで有名なラリー・コーエン脚本・監督・製作の映画です。(最近では『フォーン・ブース』、『セルラー』の脚本で活躍しています。)特に怖くも無く、かといって特に面白い訳でもない映画です。ですが、ある意味ファミリー映画ともいえる1本です。冒頭の幸福感からその後の展開はなかなか見事です。怪物の理由付けが欲しいかどうかで少し好みが分かれそうな1本です。個人的に好きな演出シーンは牛乳配達と冷蔵庫の場面です。ツッコミどころとしては、冒頭の事件を誰も疑問に思わず物語が展開していくところぐらいでしょうか。なお、この映画に特殊効果や直接描写を求めると期待はずれで終わります。
作品の詳細
作品名:悪魔の赤ちゃん |
原作名:It’s Alive! |
監督:ラリー・コーエン |
脚本:ラリー・コーエン |
公開:アメリカ 1974年10月18日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ |
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