復讐。ただ、それだけが生きる理由
カンヌ、サンダンスほか世界中の映画祭で驚異的な絶賛の嵐!復讐のためだけに生きる孤独な男の生き様を描く、魂を揺さぶるバイオレン・スリラー!
ストーリー:とあるビーチで廃車同然の青いセダンにひっそりと暮らす、ホームレスのドワイト。ある日、警察に呼び出された彼は、そこで衝撃の事実を告げられる。彼の両親を殺害した犯人が司法取引に応じ、刑期満了を前に、釈放されるというのだ。あまりのショックに我を失ったドワイトは、オンボロの青いセダンを走らせると、釈放された犯人のもとに向かう。ただ一人、金も地位も理解者もないまま、「復讐を果たす」という、唯一の目的のためだけに・・・。
キャスト:メイコン・ブレア、デヴィン・ラトレイ、エイミー・ハーグリーヴス、ケヴィン・コラック、イヴ・プラム、デヴィッド・W・トンプソン
★★★★★ 結局、人は自分の知っている事でしか物事を判断出来ない。
報復の連鎖の果てに、主人公はある真実を知りますが暴力の連鎖は終わらない。復讐の果てに始めた暴力を暴力でしか終わらせる手段を見出せないのです。端的に911以降のアメリカの戦争を描いているとも言えます。結局、人は自分が知りえた情報や受けた傷でしか物事を判断出来ません。この映画を観て教訓だと思えもしますが、同時に人とはそういう物だとも受け取れます。派手な演出は一切無い分、効果的に恐怖や不気味さ、人間の無情さを上手く演出しています。スリラー映画としても素晴らしい作品です。個人的に定期的に観たくなる好きな映画です。
★★★★★ 私は楽しめた
山場とか盛り上がりとかは無く、まるで実際にあった事件のWikiを読まされてるような淡々とした作品。主人公はヒーローでも悪人でもなく普通のオッサンで、復讐や殺人はただただリスキーでショッキングでストレスフルなものでしかない。娯楽作品的な要素を求めて視聴した人が酷評しているようだけど、視聴者に誤解を与える雑な紹介文が悪いと思う。「衝撃の事実」とかそういう楽しげで意表を突くような演出はない。しかし主人公の緊張感が伝わってくる演出は秀逸で、見ていてとてもハラハラする。主人公に感情移入できるかどうかで好き嫌いが分かれると思う。この映画に関してはレビューは当てにならないので、自分で30分くらい見て判断すると良い。30分で物語の大筋は解る。
★★★★★ 復讐は醜い。だが。
主人公の生きざまは、あたかも過去に捕らわれた亡者のようです。ただ復讐するためだけの人生。全てを捨て去って、報復する為だけに生き永らえた人生でした。真実を知っても尚、復讐の連鎖を断ち切るために、後ろにしか進めない。愚かで悲しい選択なのかもしれません。でも彼には、それしか選べなかった。家族に対する愛や、人生のけじめとして。復讐は醜い。何の価値も無い。だがしかし、高評価を付けている方々は私と同じように復讐に殉じた彼を、潔いと思ったのかもしれません。胸がスッとするような爽快感は皆無です。ただただ、哀しさと、寂しさだけが残る。良い映画を観ました。★5つ。
★★★★☆ 淡々と進みます
タイトル通りの復讐劇です。静かな主人公を中心に話が進んで、淡々とした時間が流れるので、派手さは無いように感じますが、刺激的な映像になれ過ぎたせいかも知れません。良く練られた脚本・構成、静かな映像に最後まで集中して楽しめました。観客の想像に任せる部分が多い映画で、個人的にはかなり好きな部類の映画です。
★★★★☆ 原題を変えなくてもよかったのでは
復讐から破滅していく二つの家族の物語です。DQNファミリーの男に両親を殺され、ホームレスに成り果てた男。司法取引でその男が釈放されたことで、復讐の連鎖が始まります。邦題はウケの良さを考えて「ブルーリベンジ」にしたのでしょうが、原題の方が内容をきちんと示しています。あまりに悲惨な復讐劇なので、ジェイソン・ステイサムやドウェイン・ジョンソンばりのハードアクションを期待する人は見ない方がいいでしょう。最初の復讐が実は意味がなかったとか、色々と後味の悪い映画です。ただ、サスペンスはきちんと表現されていると思いますよ。
★★★★☆ 先入観抜きで
ホームレス=汚い・金ないというわけではないということから外してみたほうが良いです。復讐を題材にした映画ですが、とてもよく描かれてます。その後の展開を全体的に描いてますが、リアルのアメリカではありそうな感じがしました。(イメージです)気の弱そうな主人公ですが、そんな人ほどやることがえぐかったりします。執念といいますか。いろいろと気になる箇所はありますが、深く考えずに観るとよいです。範囲の広い内容ではないので、理解しやすいです。
お酒飲みながらみるにはちょうどいい温度の映画かとおもいます。
★★★☆☆ ストレートに淡々と進行する、破滅に向かうドライブ
原題はBlue Ruin。”青い破滅”。邦題にもある”Blue”はストーリーの要所に出てくる青いセダンを象徴していると考えられます。イマイチなのは”リベンジ”で、このタイトルを聞いてしまうと当然主人公の復讐劇を想像するわけですが、それはあくまでも側面でしかなく、この作品で言いたいのは復讐ののちに待ち構えている、つまり破滅かと思います。両親を殺した犯人の刑務所の出所以来、長きに渡り棲み処としてきた青いセダンは移動手段となります。その青いセダンが移動するたびに、一人また一人と犠牲者が増えていきゆっくりと破滅に向かって進んでいきます。進行につれて垣間見える、
主人公ドワイトの心境の変化が見どころかと思います。
★★★☆☆ もう少しスパイスが欲しかった
ホームレスの主人公が、人生を総決算するために隠しておいたガソリンとバッテリーで廃車を蘇らせ走り出す。「おおっ、始まった!」と期待感MAX。・・・だが、始まらない。いや、色々起きてはいるが、淡々とし過ぎているというか。せめてラストの短いが凄絶なバトルを『タクシードライバー』的に生々しく描いてくれれば(そうか、これを体感するドラマだったか)と納得もするがそれすら、家屋の外からの視点で、銃撃音だけで表現されている。手堅い演出で、上質な雰囲気は出ていたがもう少しスパイスが欲しかった。
★★☆☆☆ 評価が良かったので見たけど何がおもしろいの?
評価が良かったので見たけど何がおもしろいの?何か面白いことが起こるに違いないと思って最後までみた時間を返して。面白くないけどひどくもないので星2。
作品の詳細
作品名:ブルー・リベンジ |
原作名:Blue Ruin |
監督:ジェレミー・ソルニエ |
脚本:ジェレミー・ソルニエ |
公開:アメリカ 2014年4月25日 |
上映時間:90分 |
制作国:アメリカ |
製作費:42万ドル |
興行収入:99万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |