スリラー

シリアナ

石油利権をめぐる地球規模の欲望と陰謀を暴いた全米激震の社会派サスペンス!

ストーリー:中東で活動するベテランCIA工作員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、自らの任務に信念を見出し、CIAの仕事に人生全てをささげてきた。しかし、息子の大学進学を機に、20数年間のキャリアに終止符を打って現場から引退し、デスクワークに専念したいと申し出る。しかし、そんな矢先、当局から、アラブ某国の王位第一継承者ナシール王子の誘拐・暗殺の任務を言い渡される。一方、政界に多大な影響力をもつ権力者をトップに擁する一流法律事務所の弁護士ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)は、アメリカの巨大石油会社2社の合併のための調査中に、汚職を発見。しかし彼は、合併成功のため、司法省との裏取引を画策する。また、ジュネーブのエネルギー商社に勤める新進気鋭のアナリスト、ブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、ある事件をきっかけに産油国の権利を握る反米派の王子ナシールの相談役となり、大国に頼らずに、自国での採掘を目指すよう提案する。パキスタン人ワシーム(マズハール・ムニール)は、母国のもとを離れて中東湾岸のナシールの国の油田で働いていたが、解雇を言い渡され、未来に絶望していった彼は、次第にイスラム原理主義に傾倒していく 。CIA、アラブの王族、アメリカ司法省、イスラム過激派テロリスト――。同じ地球上で、一見バラバラに見える登場人物たちのストーリーが、複雑に交錯していき、驚愕の真相が暴きだされてゆく・・・。

出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ジェフリー・ライト、アレクサンダー・シディグ、クリストファー・プラマー、アマンダ・ピート、クリス・クーパー、ウィリアム・ハート、タラジ・P・ヘンソン、リンジー・ローハン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 恐ろしい

映画館で観ましたが人も少なかった。最近は流行る映画と言えば下らない商業映画が多い中シリアナは見応えありました。ノンフィクションじゃないけどリアリティーが凄くありました。アメリカって石油に限らず利権に絡めば隠蔽や反対派の殺害、戦争まで起こす。小国はアメリカに従うだけ。そんな図式がみられた映画でした。さすがに内容は滅茶苦茶難しかった。dvdで何回も観る事をオススメします。

★★★★★ 見終わった後、世界情勢に興味がわく映画です

映画公開当時、難解なストーリーと評価されていましたので、知識の乏しい私は原作を読んでからDVDを購入しました。購入してからも「難解」という先入観から、中々見るのを躊躇っていましたが、いざ見てみると面白い。物語は派手なアクションや直接的な表現はなく(拷問のシーンなどはありましたが)、淡々と描かれているところが良かったです。しかし場面展開が目まぐるしいので飽きさせません。何も考えず、肩の力を抜いて見て「石油利権とか雰囲気的にこんなかんじなんだろうな」という感想を抱きました。ですので中東問題などに目を向ける足がかりとしてこの作品は良いと思います。ちょっとでも興味のある方は、まずは軽い気持ちで映画を見て、その後色々調べてみるのが良いです。個人的に映画館→原作→DVDという順番で見ても良かったかなと思いました。

★★★★☆ 無知は罪だと実感

「ガソリン代が値上がった」などと普段の生活の中の何気ない愚痴。そんな思いの背景には複雑な世界があるのだと、この映画を見ることで実感できる。この映画は、ブッシュ批判やイラン戦争批判を日々発しているジョージ・クルーニーからのメッセージなのだ。中東で起こるアメリカの軍事介入や日本の自衛隊派遣、イスラム過激派のテロ活動といった無縁のようなテレビの中のニュース。この映画の中には、アメリカの正義もイスラムの悪もなく、世界で最も需要のある石油を巡った、人々の欲望の真実がある。この映画を見終わった後、自分は決して中東を巡る様々な事象と無縁とは思えなくなってくる。そして、自分の無知さの罪に悩んでしまうのだ。

★★★☆☆ 巨大な利権の影の部分。

この映画が言いたいことは、巨大な利権と、それに関わる権力者たちがいかに冷酷であるかということだと思う。作品の出来としては、やや散漫で、説明不足だと思った。うまい具合にそれぞれのエピソードが重なってないように思えた。

★★★☆☆ 映画というよりも

ストーリーは始めは掴み辛い感もあるものの、腰をすえて見ていれば最終的にはお互いに関連した出来事という感想が素直に入ってくるはず。広い地球上で、しかし一人ひとりの人間がさまざまに振舞う結果が紡がれていく形で、見終わった後もより長く映画の印象が残ります。スパイ映画、アクション映画、という期待で見るよりは、13daysといった政治的な緊張を描いたものの系列として考えたほうがいいかもしれません。より静かで、ただ一人の人間が身体をかけて情報を拾ったり他国で活動したりしている動きと、お金と、それから権力がどう絡み合って、それからどこが最終的に目的を果たすのか。爆破等のシーンはあくまで映画的ですが、そういったシーンのそこここに原作にあるワシントンの”ピンストライプ集団”への批判的な眼差しが映画にも生きています。誰が悪いとも言えない終わりのない世界を描いている点で、非常にリアルと言えるように感じました。

作品の詳細

作品名:シリアナ
原作名:Syriana
監督:スティーヴン・ギャガン
脚本:スティーヴン・ギャガン
原作:ロバート・ベア『CIAは何をしていた?』
公開:アメリカ 2005年12月9日、日本 2006年3月4日
上映時間:128分
制作国:アメリカ
製作費:5000万ドル
興行収入:9300万ドル
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