ドラマ

疑惑のチャンピオン

世界を震撼させた、ドーピング・スキャンダルの事実が明かされる!

■実在するスーパースター、ランス・アームストロングの功罪に迫る! 25歳で生死の境をさまよう重度のガンに冒されながらも奇跡のカムバックを果たし、1999年~2005年に自転車レースの最高峰<ツール・ド・フランス>で前人未踏の7連覇を達成したアームストロング。しかし、ファンやマスコミを熱狂させ、ガン患者への支援活動にも取り組んで尊敬を集めるこの絶対王者には、常にドーピング、すなわち運動能力を向上させる薬物を使用しているのではないかという〝黒い噂”がつきまとっていた。本作は驚くべき執念でチャンピオンへ疑惑の目を向けたジャーナリストのノンフィクションを基に、アームストロングの軌跡を映画化した実録ドラマである。

ストーリー:1993年にサイクルロードレースの最高峰〈ツール・ド・フランス〉にデビューした若きアメリカ人、ランス・アームストロング(ベン・フォスター)は、勝利への飽くなき野心に満ちあふれていた。しかしスイスの薬局で血液中の赤血球を増加させる薬を購入し、レースで優勝した直後、激しく咳き込んで吐血してしまう。医師から、重度の精巣ガンに冒されすでに脳にも転移していると宣告された彼は、絶望のどん底に突き落とされる。過酷な大手術とリハビリを経て快復したアームストロングは、競技生活に復帰しチャンピオンに返り咲くため、スポーツ医学の権威であるイタリア人医師ミケーレ・フェラーリの指導を仰ぐ。フェラーリはサイクリストのパフォーマンスを向上させる独自のプログラムの実践者だった。こうして再出発の態勢を整えたアームストロングは、1999年の第86回〈ツール・ド・フランス〉に乗り込み、驚異的な快走を披露して見事に優勝を果たすが、ガンを克服してのセンセーショナルな復活劇にかねてからアームストロングの才能を高く評価していたスポーツ・ジャーナリスト、デイヴィッド・ウォルシュは疑念を抱く。上り坂が苦手だったアームストロングが、短期間のうちにこれほど飛躍的にスピードが上昇するようになったのは、あまりにも不自然ではないかと……。その後も彼は無敵の快進撃を続け、2005年の〈ツール・ド・フランス〉で7連覇を達成。しかし、その偉業と共に巧妙な手口でドーピング検査をすり抜けながら、ウォルシュからの追及を躱し続ける闘いも繰り広げられていた。サイクルロードレース史上に偉大な記録を打ち立てた最強のチャンピオン、ランス・アームストロング。果たして彼は英雄か、それとも・・・。

出演:ベン・フォスター、クリス・オダウド、ギヨーム・カネ、ジェシー・プレモンス、リー・ペイス、ドゥニ・メノーシェ、ダスティン・ホフマン、エドワード・ホッグ、エレイン・キャシディ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ レベルこそ違えど…。

レベルも種目も違えど、同じ競技者として考えさせられる内容、見終わった後は何だか気持ちが重~くなるけど見ごたえありです。

★★★★☆ 自転車好きでは無くても楽しめる

ロードバイク好きでツールドフランスを少しでも知るためにもオススメです。映画の内容は実話なので、「えっ!こんな事してたの!」ってな場面が多いです。ただ、数年分の話を一枚のディスクに入れ込むのは勿体無いかな。他にももっとやってそうな予感…(笑)

★★★★☆ 久々の骨太映画

自分的には星5つでも構わなかったけど・・・個人的にツール・ド・フランスや失われた7年に興味があれば満点でも良い出来です。単純に映画として見ても見応えは充分、ベン・フォスターがランス・アームストロングにしか見えなくなってくる(笑)レースシーンも迫力充分で、特殊効果などに頼らない臨場感が好み。また、不要なロマンスなどがなく、骨太なドキュメンタリー映画のように感じます。人間の欲求の凄まじさ、勝利への執念を越えた迫力が伝わります。あと30分長ければ、もう少し色々伝わりやすかったかも・・・ランスが有名になりはじめ、ガンを発症するまで、そしてガンを克服するまでの凄まじい闘病生活が、どこか淡々としすぎて、その後に繋がる執着心などに結び付きにくい。よくも悪くもドキュメンタリータッチになっています。それから連覇を重ねる後半部分からは、話がダラダラしはじめる。もちろん、ランスを追い詰めるジャーナリストとの迫真の駆け引きはこの映画のハイライトです。重要な部分の繋ぎ目をもう少し丁寧に描けばと、思うのは素人の考えかな?(笑)いずれにしても、自分的には充分楽しめた作品です。

★★★☆☆ 超人伝説

ツールドフランスのファンではありません。しかし「ただマイヨジョーヌのためでなく」が感動的で、家族への愛もあふれた本だったため、ランス・アームストロングだけは名前を知っていたし、好きだった。数年後、ドーピングが報道された時も、「ドーピングしたからって、人が癌を克服した上で、7回もツールドフランスを制覇できるか」とランスの肩を持ち、ニュースは追わなかった。最近、ランスのことを忘れていてこの作品を観ました。この作品は、ランスが7回制覇できたのは誤魔化しが上手かったからという内容です。自転車で走るシーンよりも、注射針のシーンの方が多い。勝者は誤魔化せた人、誤魔化せなかったのが敗者。一番応えたのが癌の理由がドーピングではないかというそもそも論の最初の場面。7回制覇栄誉が、7回も伝統あるツールドフランスを穢したという大波乱になる。ランスを追及する記者はレジェンドを崩す大スクープをものにしたがり、フェラーリ医師は自分の理論をランスを使って立証するしたがる。そして「あなたによって希望をもったの」と話しかけてくる癌患者。「超人」の夢に熱狂したのはランスだけではない。もし癌がドーピングと関係あると自覚していたなら、再発の恐怖におびえつつ、ドーピングを打ち続け、体を酷使してレースに出るというのも凄まじい話。物凄い意地の張り合いの事件だったと思います。

作品の詳細

作品名:疑惑のチャンピオン
原作名:The Program
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ジョン・ホッジ
公開:フランス 2015年9月16日、日本 2016年7月2日
上映時間:103分
制作国:フランス、イギリス
興行収入:330万ドル
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