失望のイブ…魔性のイブ…聡明なイブ…女はミステリアスなほど魅力的
ストーリー:小さな地方都市の平凡な主婦イブ・ホワイト(ジョアン・ウッドワード)は、突然の頭痛と記憶喪失に悩まされ、夫とともに大学の精神科を訪れ、その事実を知った。おとなしく従順な妻のイブ・ホワイト夫人、そしてワイルドで遊び好きのイブ・ブラック。治療を続ける内に更にもう1人のイブ・ジェーンと名乗る聡明で上品な女性が出現し、こうしてイブは3つの顔を持つ女となった・・・。
出演:ジョアン・ウッドワード、デヴィッド・ウェイン、リー・J・コッブ、エドウィン・ジェローム、ナンシー・カルプ、ダグラス・スペンサー
★★★★★ 女優ジョアン ウッドワードの底力が光る名作。
一見、ごく普通な貞淑で控えめな若妻には本人も予期していなかった驚きの秘密が隠されていた!題材がとても興味深い、貞淑だけど気の弱い流される若妻、淫らで奔放な女、聡明な女性、これらの人格を演じ分けた女優のジョアン ウッドワードの演技力が素晴らしいです!当時、彼女は27歳、この時、俳優のポール ニューマンと既に交際をしていてこの年の内にふたりは結婚、後に3人の娘を設けています。この作品での演技で見事、アカデミー主演女優賞を獲得、日本での知名度はあまりに低いですが、その後も映画のみならず舞台にテレビにと幅広く活躍、エミー賞とゴールデングローブ賞を3度も獲得をしている演技派な女優さんです。
★★★★☆ 旦那の態度にイライラする
多重人格という設定ですがサイコ・スリラーではなく真面目な作りのドラマ。題材的に女優の演技力の見せ所でその辺は見事です。旦那の頭の固さと横暴さはイライラしますが、後半で女房の別人格にメロメロになるのが面白い。旦那役の俳優も上手いと思います。精神科医との対話がクライマックスになるというのは一見地味な感じですが割とドラマチックで後味も良い。多重人格になった理由は今の時代ではあまりピンと来ませんが昔の映画なので仕方ないかも。
作品の詳細
作品名:イブの三つの顔 |
原作名:The Three Faces of Eve |
監督:ナナリー・ジョンソン |
脚本:ナナリー・ジョンソン |
公開:1957年9月18日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ |
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