巨匠サム・ペキンパー監督がはじめてアメリカ西部を離れ、現代イギリスを舞台に撮った究極の暴力映画
☆衝撃のレイプ・シーンなどハリウッド映画に多大な影響を与えた傑作!
この映画ではふたつの有名なシーンが存在する。ひとつは事なかれ主義のデイビットを使用人たちがハンティングでおびき出し、妻のエイミーがレイプされるシーン。そしてラストシーンで非暴力主義者のデイビットが銃をとって立ち上がる激しい暴力シーンだ。本作の後、1970年代には犯罪の被害者が加害者に対して過激な復讐をする映画が増え、映画批評家から「わらの犬症候群」と呼ばれたほど映画業界に大きな影響を与えた。2011年には舞台をイギリスからアメリカへ移して、ソニーピクチャーズによりリメイク版映画も製作されている。
ストーリー:数学者のデイヴィッド・サムナー(ダスティン・ホフマン)と妻エイミー(スーザン・ジョージ)夫婦はアメリカを離れ、妻の故郷でもあるイギリスの片田舎に引っ越してきた。しかし、暮らし始めると村の若者たちから嘲笑と嫌がらせを受ける毎日。彼らに文句を言うようにエイミーから言われても、気弱なデイヴィッドには何も出来ない。ある日、精神薄弱者のヘンリーを家に匿ったことから、彼をリンチしようと暴走する若者たちの攻撃を受ける。知人のスコット少佐が仲裁に入るも・・・。
出演:ダスティン・ホフマン、スーザン・ジョージ、デビッド・ワーナー、デル・ヘニー、ピーター・ヴォーン、ピーター・アーン、T・P・マッケンナ
★★★★★ リマスターブルーレイだが画質はそれ程
リマスタリングでブルーレイということで購入したが、作品が古く元々のフィルムも粒子が荒い画質だったので期待するほどの画質向上では無い。物語については散々評価されてきて評価の分かれるところだが、私は主人公のインテリで気弱な男が、最後には冷徹で傲慢な破壊者になってしまうという人間の恐ろしさを、淡々と演じるダスティン・ホフマンの演技が素晴らしく、傑作のひとつと思う。女の悲しい性を見事に演じたスーザン・ジョージもエロティックで魅力的。
★★★★★ 超一級バイオレンス映画の名作
そう、今から40年ほど前、学生だった頃映画館で見てから今まで忘れることが出来なかった大好きな映画のひとつです。『卒業』、『真夜中のカーボーイ』、『クレイマー・クレイマー』のあのダスティン・ホフマンの見事な演技力に脱帽。バイオレンスについては、とにかく見てください。私に言わせれば芸術品ですね。お見事!スーザン・ジョージ、好きだな~。サム・ペキンパー監督 好きだな~。ワイルド・バンチもゲッタ・ウェイも良かったけどやっぱこれですよ、これ・・・最高です。
★★★★☆ バイオレンス
舞台となる英国の田舎。一般には素朴で美しいと映るものですが。都会の暴力から逃れるために妻の故郷で暮らす事に決めた数学者が結局暴力沙汰にまきこまれる。作中、妻が幼馴染の男に「暴力的」に迫られ身を許すシーンがあるが、これをレイプされたと感じさせない(少なくとも僕には思えなかった)演出はなんだか哀しかった。巨匠、サム・ペキンパー監督は女性嫌いで有名だったとか(「プロ」はOKだったらしいが。)彼の作品での女性の描き方をみると、そうなのかも。そして妻に何があったか気付くことなく(ホントは見ないフリをしただけ?妻と男達の間の様子で気付くだろ、普通。)、笑顔で男たちと上手くやろうとする独善的な夫(それがすでに彼らの神経を逆撫でしてるのがわかってない)にはイライラさせられる。が、ラストのバイオレンスに目覚めるシーンのカタルシス。一般人でも知らずして暴力にさらされ、またそれを身に纏ってしまうということを演じきったダスティン・ホフマンの迫力に圧倒されました。
★★★★☆ スイッチの入らない怒り
序盤はビッチな彼女にボロカス言われて情け無い男でしたが、ラストにかけて暴力反対男が怒らないも殺しまくりでホームアローン状態でした。ツッコミ所も多いし設定も無茶苦茶ですが、普段怒らない人がスイッチを入れずにそのまま殺戮していくという所が深かったです。ラストの「帰り道がわからない」「俺もだ」というセリフは寧ろ、この映画を観た俺のセリフだろと思いました。
作品の詳細
作品名:わらの犬 |
原作名:Straw Dogs |
監督:サム・ペキンパー |
脚本:サム・ペキンパー |
公開:アメリカ 1971年12月29日、日本 1972年4月29日 |
上映時間:118分 |
制作国:アメリカ |
製作費:300万ドル |
興行収入:1100万ドル |
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