ドラマ

華麗なるギャツビー

1920年代のアメリカの上流階級を舞台に、ある富豪の過去を通して非常な社会の現実を描いた作品

ストーリー:ギャツビー(ロバート・レッドフォード)には青春時代に心から愛した女性デイジー(ミア・ファロー)がいたが、彼がフランス戦線に従軍し戻って来た時には、彼女は大富豪のトム(ブルース・ダーン)と結婚してしまっていた。 ギャツビーは彼の全てを賭けて、再びデイジーの心をとり戻す決意を固める。ロングアイランドに大邸宅を構え、毎晩のように豪華なパーティーを開く。その噂は社交界のデイジーにも届かないはずはなかった・・・。

出演:ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー、ブルース・ダーン、サム・ウォーターストン、スコット・ウィルソン、カレン・ブラック、ロイス・チャイルズ、パッツィ・ケンジット、ハワード・ダ・シルバ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 良いです!

レオナルド・ディカプリオの主演作品の『華麗なるギャッツビー』も良かったですが、ロバート・レッドフォード主演の『華麗なるギャッツビー』は時代に合った演出が更に良いです。純粋な男性の一途な思いに感激です。

★★★★★ 価値ある一作

まったく古くありません。わたしてきにはディカプリオのよりもこっちの方が好きです。ディカプリオの方は騒がしい映画ですが、こちらは落ち着いた映画。ゆっくり観られます。

★★★★☆ 原作を裏切らない美しさ

村上春樹氏の翻訳が出版されたことで、気になりながら長年読まなかったこの作品を手に取った。美しい文章とフィッツジェラルドの描く世界に魅了された。その内容のイメージを傷つけることなく描き切った映画だった。見事だと思う。映画を見た方にはぜひ翻訳本も読んで欲しい。若き日のロバート・レッドフォードとミア・ファローなど配役も間違いがなかったと思う。余韻の残る作品だ。

★★★★☆ ハリウッド黄金期の黄昏を象徴する、悲劇的な映画

随分前にスクリーンで観ました。日本語のタイトル『華麗なるギャッビー』どおり、確かに「ゴージャス」でした。レッドフォードは、はまり役すぎておもしろくなく、ミア・ファーローにも魅力を感じず、当時のわたしにとっては退屈で、すっかり忘れていました。当時、フィッツジェャラルドの原作も読みましたが、世界観が違いすぎて共感できませんでした。本来、アメリカにもアメリカ文学にも興味が無い人間ですので。それから数十年の時を経て「映画」を再見。思っていた以上に良く出来ており、五つ星は付けられないけど、優れた娯楽映画だと評価しました。ちょっと冗漫ですが。今や時代も映画もハリウッドも大きく変わり、無垢とも言えるほど純粋なロマンティシズム至上主義の作品に大金をつぎ込むほど、脳天気な人達などいないと考えます。確かに、ちょっと高尚で知的な「ハーレクイン・ロマンス」的な味わいです。でも、あの作品の風格は、ハリウッドならではのスケールの大きさと丹誠込めたが故に生まれた物です。娯楽大作に芸術性を持たせようとした、努力の痕跡が伺えます。往事のハリウッドのお家芸的大作路線は、アクション、パニック、ファンタジーと数あれど、大人の鑑賞に二度以上耐え、それに値する作品は少ないと考えます。この作品のギャッビーの栄光と挫折の悲劇は、現在におけるアメリカの挫折、ハリウッド黄金期の崩壊へと繋がり、非常に興味深い。さらには、脚本を担当したコッポラの、メロドラマ的な要素のある、けれん味たっぷりの悲劇3部作『ゴッドファーザー』の誕生を予感させ、今観てこそ、その真価が判断できる作品だと考えました。

作品の詳細

作品名:華麗なるギャツビー
原作名:The Great Gatsby
監督:ジャック・クレイトン
脚本:フランシス・フォード・コッポラ
原作:F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー
公開:アメリカ 1974年3月29日、日本 1974年8月3日
上映時間:144分
制作国:アメリカ
製作費:650万ドル
興行収入:2000万ドル
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