ドラマ

ホット・ロック

レッドフォード率いる泥棒4人組がニューヨーク中を駆け回る!

ストーリー:刑期を終えて出所したドートマンダー(ロバート・レッドフォード)を迎えに来た義弟のケルプ(ジョージ・シーガル)が早速新しい仕事(ヤマ)を持ちかけてきた。アフリカ某国のアムーサなる人物が、ブルックリン博物館で展示中の巨大な宝石サハラ・ストーンを盗み出せというのだ。一旦は断りかけたドートマンダーだが、当座の生活費のためにしぶしぶ引き受けると、錠前屋ケルプ、運転の天才スタン、爆薬物のプロ・アランとチームを組み、まんまと博物館の宝石を盗み出すことに成功する。だが、逃げ遅れたアランが宝石を持ったまま捕まってしまい、ドートマンダーは大胆にも刑務所に潜入してアランを脱走させる。ところが、アランは宝石は警察の留置所においてきたと言い出した。ここまできたら意地でも宝石を手に入れるべく、ドートマンダーたちはニューヨークど真ん中の警察署をヘリコプターで急襲する大作戦を仕掛ける。しかし、弁護士と名乗るアランの父親が乱入し、話はさらにややこしくなっていた・・・。

出演:ロバート・レッドフォード、ジョージ・シーガル、ロン・リーブマン、ポール・サンド、モーゼス・ガン、ゼロ・モステル、トポ・スウォープ、リン・ゴードン、シャーロット・レエ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ こういうのを「小粋」というのです。

派手な作品ではありませんがクスクスと笑わせてくれながら開放感に満ちた爽快なラストまで大いに楽しませてくれる佳作。原作はベストセラー作家、ドナルド・E・ウェストレイクの”ドートマンダー・シリーズ”。監督は職人監督(これも死語ですかね)ピーター・イェーツで脚本は自身ベストセラー作家でもある名手ウィリアム・ゴールドマン。音楽はなんとクインシー・ジョーンズがご機嫌なナンバーを聞かせてくれます。原作が「ユーモアミステリ」ということもあって設定も展開もシリアスさよりもユーモアが強調されておりますが「コメディ」ではありません。完璧な計画で巨大な宝石を博物館からまんまと盗み出すはずが歯車が狂ってあれよあれよという間に石は右から左に。盗人のプライドにかけてドートマンダー(R・レッドフォード)たちはあたふたとしながらも悪戦苦闘を繰り広げるのですが、ついにはヘリコプターを駆って警察署を襲撃する羽目に・・・。レッド・フォード氏以外は地味な配役ではありますがG・シーガルやR・リーブマン、ゼロ・モステルなどいづれも曲者&芸達者揃い。今風でいえば「オーシャンズ」シリーズに似ていなくもないですが、あちらのような華々しさはありません。でも「映画」としての見ごたえはこちらに軍配を上げたい。ちゃんと登場人物たちのキャラが立っていますし、ユーモアを強調しながらもチャラけたおふざけ路線に逃げることなくちゃんとドラマになっている抑制がおみごとです。

作品の詳細

作品名:ホット・ロック
原作名:The Hot Rock
監督:ピーター・イェーツ
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
公開:アメリカ 1972年1月26日、日本 1972年6月10日
上映時間:105分
制作国:アメリカ
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