ドラマ

太陽の雫

半世紀以上に及ぶ激動のハンガリー史の流れに、ある一族が翻弄されていくさまを描いた一大叙事詩

ストーリー:   19世紀末のオーストリア=ハンガリー帝国時代。ユダヤ系ハンガリー人のエマヌエル・ゾネンシャインは「サンシャインの味」という一族秘伝の薬草酒を世に広めて財を築く。その後、2代目のイグナツは法律家として生きるが、3代目のアダムは折しものナチスドイツ支配によって強制収容所へ。そして戦後の社会主義政権の下、4代目のイヴァンはファシスト狩りに狂奔する・・・。

出演:レイフ・ファインズ、ローズマリー・ハリス、ジェニファー・イーリー、レイチェル・ワイズ、モリー・パーカー、デボラ・カーラ・アンガー、ジェームズ・フレイン、ジョン・ネヴィル、マーク・ストロング、ウィリアム・ハート

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 壮大なスケールの映画で感動が大

あるユダヤ系一族の物語。壮大なスケールで第二次世界大戦前後からその後を描く。映画見ても頭にあまり印象にそれが残らないぼくだがこれは印象に残った。素晴らしい映画。

★★★★★鑑賞に値する3時間

この映画の利点のひとつは、イグナツの父親、エマヌエル、が語る言葉を通して、「欲を持たず、己を律する生き方を理想とする」など、ユダヤ教徒の人々の考えかたを知ることができることだと思う。利点の二つ目は、政治家が民衆を迷わし欺くのか、民衆が政治家を煽り利用しようとするのか」というテーマをしっかりと描いていることである。レイフ・ファインズ(美形!)が演じる3人の男性、イグナツ、アダム、イヴァンを通して、皇帝政治、ナチ・ファシズム、共産党政治、民主化と、激動のハンガリーの歴史に翻弄される1世紀、3世代の生き方を伝える。激動の歴史の推移過程においては、ユダヤ教徒であるという抑圧された立場の人々には、余計に負荷がかかる。政治家も民衆も未来を推測しようとするが、自分達のたちの推測どおりに未来は開かない。幸せをつかもうと、男たちは、名前を捨て、宗教を捨て、国家を代表できるまでの専門知識や技能を身に付ける。それでも、夢を破られ、虐げられ、命までも奪われる。あまりにも重過ぎるテーマを、和らげ、3時間もの間、鑑賞に堪えられるのは、舅、夫、子、孫の4世代の男達を見守ったヴァレリーの貢献によるところが大きいといえよう。ジェニファー・エイルとお母さんのローズマリー・ハリスは、よく似ていて、とてもきれいで魅力的だ。

★★★★☆ レイフ・ファインズの演技を堪能できる作品

時間が180分ほどあり、見応えのある作品です。内容も、3世代に渡っていて、しかも、時代は第1次世界大戦、第2次世界大戦、ロシア革命後のロシアと歴史の重要な局面を進んでいきます。レイフ・ファインズが、3世代に渡るイグナツ、アダム、イヴァンの3役を演じる大活躍です。この映画で、レイフ・ファインズの演技力に少々感動しました。各世代ごと、伏線となる場面が登場し、練られた台本を感じさせます。粛清からやっと開放されたユダヤ人(レイフ・ファインズ)が、自由にどんなことをして生きていこうかなと歩きだす最後の終わり方が、ユダヤ人に比べれば平和に生きてきた日本人としては、改めて「自由」の重さを認識しますし、力を与えられた気分でした。

作品の詳細

作品名:太陽の雫
原作名:Sunshine
監督:サボー・イシュトヴァーン
脚本:サボー・イシュトヴァーン
公開:ハンガリー 2000年1月27日、日本 2002年10月12日
上映時間:181分
制作国:ハンガリー、ドイツ、オーストリア、カナダ
製作費:2600万ドル
興行収入:760万ドル
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