時が経つほど味わい深い、オトナの名作・傑作がここにある!
ストーリー:ミズーリの田舎から姉を頼って働きに出たキャリー・ミーバー(ジェニファー・ジョーンズ)は、たちまち衣食の道を失って汽車の中で知り合ったセ ールスマンのドルーエ(エディ・アルバート)の援助に頼らなければならなくなった。ドルーエは彼女を彼のア パートに引き入れ、結婚を口実に同棲を始めたが、むろんその意志はなかった。シカゴ一流の料理店フィッツジェラルドで支配人をつとめるジョージ・ハーストウッド(ローレンス・オリヴィエ)はドルーエのなかだちでキャリーに会い、冷酷強欲な妻では満たされない温かさをこの田舎娘に感じた。2人は、旅がちのドルーエの目を盗んで逢瀬を増し話はついに結婚にまで進んだ。ジョージは妻に離婚を要求してキャリーと新しい生活に旅立とうとしたが、 むろん妻は許さず、彼は逆上のあまり店の主人の現金を握ったままキャリーとニューヨークへ駆け落ちするのだった・・・。
出演:ローレンス・オリヴィエ、ジェニファー・ジョーンズ、ミリアム・ホプキンス、エディ・アルバート、ベイジル・ルイスデール、レイ・ティール、ウィリアム・レイノルズ
★★★★★ 社会的信用を失う恐ろしさ
2時間、まんじりともせずに見入ってしまいました。理解や愛を求めるために全財産を捨てる男、と書けば単なるドラマの設定のようですが、小言や非難の言葉ばかり浴びせる妻と暮らせば、それを求めるのも無理はないと思えてきます。アクシデントのような窃盗。その流れに身を任せて行くうちに社会の信用をなくして、仕事も得られず友人もできない身に堕していく。社会のなかで生きていく上で信用という目に見えない力の大きさをまざまざと描いています。無償の愛を現実の中に求める男のロマンチシズム。痛いほどよく分かりますが、そのためについた嘘や盗みが彼の人生を破壊していく。その過程を現実的に、そしてその因果的な力を如実に現す手法は素晴らしいものでした。こんなドラマを見ると現代のドラマにおける人生観がいかに浅薄なものであるかを実感させられます
作品の詳細
作品名:黄昏 |
原作名:Carrie |
監督:ウィリアム・ワイラー |
脚本:ルース・ゲーツ、オーガスタ・ゲーツ |
公開:アメリカ 1952年7月17日、日本 1953年10月15日 |
上映時間:118分 |
制作国:アメリカ |
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