『グリーンブック』の人気俳優V・モーテンセンが、主演、共同製作、脚本、そして音楽も兼ねて本作で念願の監督デビュー。頑固で厄介者の父親と息子の愛憎を描いた入魂作。
ストーリー:同性パートナーのエリック(テリー・チェン)や養女とともにLAで暮らす、パイロットのジョン(ヴィゴ・モーテンセン)。地方で農場を経営する老父のウィリス(ランス・ヘンリクセン)が最近認知症の兆候を見せ始めたため、心配したジョンは、今後のことを相談すべく、昔から反りが合わず、疎遠な関係が続いていた彼を、やむなく自分たちのもとへ呼び寄せることに。しかし、昔かたぎで頑固者のウィリスは女性や同性愛者に対する露骨な差別語を辺り構わず連発して、ジョンたちを困惑させることに・・・。
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ウィリアム・ヒーリー、エチエンヌ・ケリッチ、ランス・ヘンリクセン、スヴェリル・グドナソン、ローラ・リニー、ハンナ・グロス、テリー・チェン、デヴィッド・クローネンバーグ、ギャビー・ヴェイルス
★★★★★ 映画ならではの映像と会話
認知症の進む老父と息子を中心に,過去が解きほぐされていく。離婚,浮気,同性婚、養子、別居,同棲、複数の人種,病気、威圧的で不器用な父。問題いっぱいの3世代。だけどしっかり「家族」がある。周囲を困らせてばかりのおじいちゃん、生きた証や思い出が奥さんや彼女ばかりが少し残念。もう少し仕事や他の人生の面も描ければ。義理孫との交流が救いだった。思い出と現在の切り替えが、壁紙や風景を使った繊細な映像詩のようで、映画ならではの演出で良かった。最後の、ここに住みたいんだね、のセリフが刺さりました。無駄な会話が全くなかった脚本も良かったです。
作品の詳細
作品名:フォーリング 50年間の想い出 |
原作名:Falling |
監督:ヴィゴ・モーテンセン |
脚本:ヴィゴ・モーテンセン |
公開:イギリス 2020年12月4日、日本 2021年11月12日 |
上映時間:112分 |
制作国:イギリス、カナダ |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |