ウィリアム・シェイクスピアの没後400年、心震わす至高の映画体験を追求した衝撃作が誕生!
ストーリー:戦乱に揺れる中世スコットランド。反乱軍を打ち破って国の英雄となった勇将マクベス(マイケル・ファスベンダー)が、 荒野に出没した3人の魔女から王になれるという予言を聞く。それをきっかけにマクベス夫人(マリオン・コティヤール )の心に邪悪な野心が芽生え、 妻から暗殺計画の実行をけしかけられたマクベスは、 敬愛する国王ダンカンの胸にぐさりと短剣を突き刺した。こうしてマクベスは新たな王位に就き、夫人とともに栄華の絶頂を極めるが、 はてしなくわき起こる欲望と不安に心を蝕まれたふたりは、 後戻りできない破滅的な運命をたどっていくのだった・・・。
出演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール 、パディ・コンシダイン 、ショーン・ハリス、ジャック・レイナー、エリザベス・デビッキ 、デヴィッド・シューリス、ロス・アンダーソン
★★★★★ 夢みた地位に上り詰める行動力は大したものです。
自宅で見終えました。魔女にそそのかされ勇敢な兵士が、現王を殺害し自ら王に。それから全てが狂いだし。この映画を見た感想は、やっぱり誰にでも分相応というものがあって、今の自分の境遇にある程度は満足しないと。勿論、向上心は常に持っていた方が良いですけどね。
★★★★☆ 「マクベス」久々の忠実な映画化。
シェイクスピア四大悲劇の一つ「マクベス」が、久々に原作の忠実な映画化です。妻と3人の魔女に唆され、忠誠を誓っていた主君を暗殺して王位を簒奪したスコットランドの武将マクベスが、王子に復讐されて殺されるまでの顛末を描いています。原作に忠実、ということで、星四つにしました。ちなみに、マクベスは中世スコットランドに実在した人物です。実在のマクベスも、先代の王を殺して王位を簒奪した後、その王の息子に殺されたという顛末はシェイクスピアの戯曲と同じですが、当時のスコットランドは子供が親を殺す、家臣が主君を殺すといった下克上が当たり前だったそうです。また実在のマクベスも17年間に渡って王位を保ち続けており、戯曲の描写のような悪政を敷いた国王ではなかったそうです。
★★★☆☆ 切ない
これほど外部要因に翻弄され、果てて行く人っているのでしょうか。もともとは良識があり清廉な人物だったマクベスが魔女や妻に操られ、墜ちていく。敬愛していた王を殺してしまった、消すことのできない自責の念や後悔が悪夢となってその後の彼の人格を崩壊していくのだろうけれど、それはもともとの彼の善良な部分がそうさせたのだと思う。真の悪党だったら王の殺人さえも平然と受け止め後悔などせず、奪った王の座に嬉々と居座ることが出来たのでしょうから。そこが妻の大きな誤算だった。戦では強靭な強さで敵を倒し、王への忠誠心により王から寵愛されていたような肉体的には飛び抜けて逞しい男だったけれど、心はとても弱い人だったマクベス。M.ファスペンダーの演技はいつも好きなのですが、こちらでもやっぱり良かったです。
作品の詳細
作品名:マクベス |
原作名:Macbeth |
監督:ジャスティン・カーゼル |
脚本:ジェイコブ・コスコフ |
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』 |
公開:イギリス 2015年10月2日、日本 2016年5月13日 |
上映時間:113分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1600万ドル |
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