ドラマ

6才のボクが、大人になるまで。

すべての瞬間に、「大切」が宿ってる

ストーリー:メイソン(エラー・コルトレーン)は、テキサス州に住む6歳の少年。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母オリヴィアに従って、姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)と共にヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父メイソンSrとの再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、いよいよ母の元から巣立つ日を迎えることに・・・。

出演:エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク、リビー・ヴィラーリ、マルコ・ペレッラ、ジェイミー・ハワード、アンドリュー・ヴィジャレアル、ブラッド・ホーキンス、ゾーイ・グラハム

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 人生は普通であっけないものです

12年間同じキャストで、毎年少しずつ撮影をするという制作方法を聞いて興味を持った作品です。タイトル通り、主人公の男の子の目線で子供の成長と家族の絆が描かれています。幼少期の両親の離婚・再婚問題や恋愛などはアメリカでも日本でも国でも変わらないものを感じました。大人しかった少年が、成長していくと酒やマリファナに手を出したり、親の積極的な政治教育や性教育などはアメリカらしい部分ですね。大げさでもなく普通のことだと思います。12年のストーリーですが、〇年後などの字幕やナレーションもありません。急に場面が変わって子供たちが大きくなった、と始めは展開に驚きますが、家族の会話で離婚や再婚、子供の進学が理解できます。家族の誰かが病気になったりと悲劇的な問題もなく、ストーリーも淡々と進んでいきます。この普通であるということがこの映画の素晴らしいところです。終盤に少年が進学で家を出ていくときに母親が「あっけない人生だわ」と泣き出すシーンが印象的でした。離婚・再婚して仕事に就き、子供が進学したらあとは死を待つだけ。何の為の人生だったと思う気持ちは分からなくもありません。何かをやり遂げた後の人生の空しさや切なさを感じるシーンでした。

★★★★☆ 主人公の成長を見守ったり、追体験してみたり

どの人生にも事件と呼べるものが必ずある。新聞沙汰の話ではなくとも、本人にとっては大問題で客観視するのは難しいこともある。そんな時、正解でなくとも説いてくれる人が身近にいるのは幸運なことだ。経験したことのない青春を覗き、思春期の揺れに同感したり、親世代の生きるせつなさや酷さに胸が迫ったり、退屈せずに見続けられた。ドキュメンタリーではないが、主人公の演技は自然だった。

★★★☆☆ 人によっては間延びした感じがするかも

同じキャストを12年もの間撮り続けて1本の映画にする、という実験的な手法で作られた映画だそうです。主人公の子どもが大きくなっていく様や親たちが老けていく様を見ていると、別の俳優を使うのに比べて時間の経過が実感でき、髪型・服装・表情の変化さえも、色々なことがあったのだろうなと推察する効果を生んでいます。ただ私にとっては、彼らが歳をとって色んなことを経験していくこと以外のテーマが無いままの12年間という長い期間は、間延び感しかありませんでした。子どもが成長する過程をぶつ切りで見せられているようで、「成長したね」くらいの感想しか持てませんでした。まあ、人生というものはそういうものかも知れませんが。

作品の詳細

作品名:6才のボクが、大人になるまで
原作名:Boyhood
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター
公開:アメリカ 2014年7月11日、日本 2014年11月14日
上映時間:165分
制作国:アメリカ
製作費:400万ドル
興行収入:5700万ドル
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